心境の変化はあるか？

過去にブログに書いたことの再録です。

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男性が枯れ専対象になるような年齢になってくると（50台後半くらいからかなと思います）、はたして恋愛に対して心境の変化はあるのだろうかという疑問が女性にはあるかも知れません。そこでそのことに少し触れてみます。ただあくまで私の見方になるので男性一般にあてはまるかどうか確信はありません。

女性を見る目はどうでしょうか。若い頃と違っているでしょうか。10代はもちろん、20代、30代頃までは恋愛に対して純粋だと思います。女性と付き合った経験が少なく、女性を理想化しがちですし、恋愛についても同様です。つまりあまり女性を分かっていない時期です。

30代ぐらいで一人の女性と長く付き合っていくと、なんだかんだいっても女性も一人の人間として自分と同じだと感じるようになります。女性をリアルでとらえるようになり、理想化からは遠のきます。では、リアルとはどういうことか。女性を恋愛の対象としてだけでなく、（当たり前のことですが）、結婚、出産、子育てのパートナーとして見るようになるということだと思います。この年代になると、上手くいかなった恋愛も経験していて、そもそもパートナーとはとか、自分にとって上手くいくパートナーはどんな条件を持っている人だろうかなどを考えるようになります。

恋愛とセックスについては、経験を重ねることで、女性の気持ちや欲望も多少は理解できるようになり、大半の男性は自分の欲望だけしか見えないという状態からは卒業しているでしょう（もっとも女性の話を聞くと、この年代になっても自分のことしか考えない男性も結構いるようですが）。だとするとこの年代くらいから、もしいいパートナーに出会えたとすれば、より充実した恋愛とセックスを体験していいはずですが、結婚していれば二人ともちょうど子育て真っ最中の時期で、実際にはセックスレスになったりするケースが多いのではと思います。二人で充実した関係を築ける時期なのに、実はそれが難しい時期でもあるのは皮肉ですが。振り返れば、この時期をどう乗り越えていくかがその後の二人のあり方を決める鍵であるような気がします。

50代に入るくらいまで、この時期の男性の気持ちは変わらないように思います。つまり女性をリアルでとらえるようになり、（離婚していても）独身であれば、その上でいいパートナーと出会いたい、充実した恋愛とセックスを体験したいという気持ちです。上に書いたように結婚していても二人の関係が上手くいっていない場合には、不倫への誘惑が出てくることになります。

枯れ専対象の50代後半に入っていくとどうでしょうか？ちょうど私の年代ですが、50代までの気持ちに変化はあるでしょうか？結論を先にいえば、大きな変化はないのですが、小さな変化が起こるような気がします。

小さな変化は男性によって違うかも知れませんが、以下私の場合ということで理解してください。

一つは、パートナーになってほしい女性の条件が狭くなっていくような気がします。もしかしたら恋愛に発展するかも知れないという女性と出会うことがあっても、これまでの苦い経験から、「自分にとっていちばん大切なものをこの女性が理解してくれるだろうか？」という思いが最初に来るようになり、ガムシャラに突き進むことが難しくなります。その意味で、いつでも恋愛スタンバイ状態になれないだろうと思うようになります。

二つは、これは肉体的にやむを得ないことですが、かりに恋愛までいきセックスまで進んでも、50代までのようにいつでもOKのようにはなれないという自覚が生まれることでしょうか。一定のコンディションが揃わないと難しくなり（笑）、そのぶん女性の側の理解と協力が必要になってきます。だから一つ目にあげたことが結構大事になってきます。もちろんまだまだ変わらず元気な男性も多いでしょうが。

三つには、恋愛になる可能性が出てきた段階で、「はたしてこの人は、自分と付き合うことでハッピーになるんだろうか？」という思いや、さらに「自分との関係が終わったときに、この人はうまく再出発できるだろうか？」と自分の年齢やコンディションを考えて、女性の先行きを考えてしまう（心配してしまう）ことでしょうか。これは50代までは考えなかったことです。

たぶん枯れ専の女性たちは、「小さな変化があるから、若い男性よりも落ち着けるし、安心できる」と考えていただけるのでしょうが、男から見れば、どれもそれぞれ哀しさを伴っていますね（笑）。