- 名前
- タオ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 67歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- もう歳も歳なので、枯れ専の自覚があるとか、ログを読んでみて感性が合いそうだなと思った...
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断ちがたい関係
2015年01月03日 13:02
以前ブログに書いたことの再録です。相変わらず説教くさいですが。
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今日は知り合いの女性のことについて書いてみます。40代の後半の女性で(Aさんと呼んでおきます)、7、8年前に裁判離婚しています。彼女が3人の子供たちを引取り、仕事をしながら子育てすることになったので当然ながら養育費が焦点になったそうです。現在は、子供さんのうち二人はもう独立したので、やっと一段落というところでしょうか。仕事をしながら子育てで大変だったでしょうが、離婚後Aさんは、そんな中にあっても、なんだか堰を切ったように、つぎつぎと恋愛を重ねているのです。
前夫の男性が思いやりのないエゴのかたまりのような人で、反抗するとすぐに暴力的になり、それが離婚原因でもあったそうですから、恋愛を重ねて行くのはその反動かも知れません。
もちろん恋愛は大いに結構なことで、結婚生活では体験できなかった青春(Aさんは20代の中ばで結婚し、すぐに子供が生まれ、その後は子育てで精一杯だったとのこと)取り戻そうとする気持ちもよく分かります。しかし、私から見ても少し行き過ぎなのです。どこがというと、付き合っている男性と平行して他の男性とも付き合いはじめるという具合で、しかもそれが一度や二度ではないのです。
それは恋愛というよりたんなる遊び(当然セックスはあるそうです)のようなものだろうと聞いたことがあるのですが、どうもそうではなく、それなりに真面目な付き合いのようなのです。つまり付き合っている時は真剣になっている。じゃ、なぜ次つぎ男性が変わって行くのかと聞くと「付き合っている途中で、別の男性が付き合ってくれと迫ってくるのでつい..」ということらしい。「いや、Aさんの方からも誘いのサインを出しているのでは?」と思いましたが、本人いわく「いや、そんなことはない」という返事。問題なのは、つぎつぎと現れる男性たちは独身だけではなく、妻帯者もいることです。実際のところ、付き合って一年ほどになる現在の彼は妻帯者で、しかも同じマンション住まいらしいのです。男性の奥さんに発覚すれば修羅場にもなりかねません。
で、そんな危ない恋愛はやめて、ちゃんと独身の人とじっくり付き合ったらとアドバイスをするのですが、「私ももう女として後がないし、今が充実していることが一番なんです。今の彼とはケンカもするけど、お互い癒しになっていて必要としてるので、離れるのは無理」というのがAさんの回答でした。
セックス依存症ではと思ったりしますが、どうもそういう感じでもありません。根本にあるものは共通しているでしょうが、Aさんにとって恋愛は「自分の中にある孤独を埋める」ためのような気がします。孤独に耐えられないことが先にあるので、恋愛は手段になっている。しかし、恋愛はもともと手段ではないはずなのです。Aさんは、「付き合っているときは真剣だ」と言うのですが、別の相手に乗り換えた段階で、Aさんの中で前の彼のことはきれいに消えていると言わざるをえません。つまりリセットされている。そうでなければ乗り換えた男性と付き合えるわけがないし、そうだとすると、真剣という言葉には疑問が残ります。一度は真剣に付き合った相手をそう簡単に自分の中から消せないと思うのです。
恋愛は、男と女の関係であると同時に、結局は好むと好まざるにかかわらず、人と人との人格的な触れあいになってしまいますし、本来、火遊びはできないし、手段でもないと思います。むしろ生きる目的とさえ言えるでしょう。私にはどうしようもないことですが、Aさんがまず自分の中の孤独と向き合ってほしいと思うのです。そうすれば、今の恋愛がいかに危険で、空しいものかが分かってくるのではないかと。
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