- 名前
- 杢兵衛
- 性別
- ♂
- 年齢
- 48歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 悠々自適、風雅な隠居生活
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のみ
2014年08月16日 05:56
のみ と しらみの 「おめぇのほうにもいろいろあるだろう?」し 「ああ、俺ァほんの二,三日前よ、あぶなくいのちびろいをしたばかりよ」の
「へえ、どうしたい?」し 「まァ、きいてくれ。湯ゥ屋でひょいと取っついた着物の女がよ、随分色の白い、餅肌のいい女だ」の
「うまくやりやァがったな。で、どうしたい?」し
「上のほうから下のほうへと、だんだん這ってゆくてえと、やがて草むらん中へ入り込んじゃった。草むらてえより、ありゃァ森だな・・・」 の
「ほう、ほう・・・」し
「森をやっとこさ抜けて、しばらく行くてえと、こんだァ沼みてえなところへ出て、そこから生あったかい水みてえなものが、ペチャペチャと出ているんだ・・・」の
「ほう、ほう・・・」し
「そこを渡るにゃァ、俺の体じゃ広すぎる。でも土手あるから、さて、右回りにしようか左回りにしようかと、考えてるところへ、おめえ!」の
「急に大きな声をしたな、どうしたい?」し
「そこへ、大入道だ。物凄い大入道が、いきなり立ちゃァがって、頭から体ごとその沼の中へ、『こんにちは』も言わねえで、ズブッと突っ込んで来やがった。いやァ、おどろいたのなんの・・・。入ったと思ったら、こんどはすぐもどって来やがった。入ってもどって、入っては出る・・・そんなことをしばらくくりかえしているうちに、沼の水かさがドーッと増して来た」の
「洪水だな、そりゃァ。逃げねえと危ないぜ」し「逃げようと思ってもおめえ、水で足ァ取られる、体ァ押し流される。おまけにこちとらァ、泳ぎは苦手と来てるから、水の中でアップアップ・・・。こりゃァ、とてもダメだ、神さま仏さまとおがんだ途端・・・・」の
「どうしたい?」し 「うん、紙(神)のおかげで、助かった」
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