林さん更生旅行-わたしもバカだ・・・

今夜の宿に着く

一戸建ての別荘って聞いてたけど

結構　立派な洋館

御手洗さんと植松さんと他の社長さん達で

共同購入したとかだけど

それにしてもすごい・・・

玄関を入るとメイドさんが2人・・・

でも　この子たち　正式なメイドじゃないな

シースルーのメイド服なんて

普通のメイドさんは着ない・・・


後藤さんがシャワーを浴びる

御手洗さんに言われて　わたしも一緒に

「君　ソープ嬢だったんだって」

「あ、はい・・・」

「御手洗君から聞いたけど　評判よかったんだって？」

「えっと、それなりには喜んでいただけたかと」

「ぜひ　そのご自慢のテクニックを堪能したいね」

「わかりました・・・」

即尺、椅子洗い、マット洗い・・・

ところでこのマットは常備？

それとも今回のための買ったのかな・・・？

「いやあ　すばらしい　今夜が楽しみだよ」


そして入れ替わりで新藤さん

「今　後藤くんから聞いたけど　僕も頼むよ」

「はい・・・」


「すばらしい　彼が絶賛するものうなづけるよ」

「ありがとうございます・・・」

「今夜が楽しみだよ」


なんか　2人とも同じようなこと言ってるし

ただ　やっぱり　今夜は　乱交か・・・

でも　女性は　あと２人いるし・・・

ちょっとは　楽が出来るかな・・・

たださ・・・

考えたらさ・・・

流れで泡々御奉仕しちゃったけど

なんか　少し　癪に障るっていうか

サービス料　請求したい気分になってきたよ・・・

食事まで時間が余ってるんで

別荘内を探索・・・

って　いうか　いい加減　服着せて欲しいな・・・

御手洗さんの計画だと・・・

そろそろ・・・

御手洗さんたちって・・・

お客様として接する分は気にならないけど・・・

私生活の付き合いは遠慮したいかも

人の気持ちなんて考えてないと思うよ

今回限りで　関わるのは辞めようと思うよ

林さんがわたしを見つける・・・

わたしは手を振る

林さんも戸惑いながら手を振り返す

そして　わたしは何かに気づいて横を見る

・・・

いや　どういうリアクションすればいいの・・・？

覆面を被った男の人が現れて

わたしを襲うからって・・・

でもって　一応　やらせだから

安心して楽しんでくれればいいってさ・・・

御手洗さん　もしかして

本気でただの淫乱女って思ってない・・・？

それにしても　覆面被って全裸の男の人って・・・

まじ　一瞬　固まったよ・・・

そして　羽交い絞めにされて連れ去られる・・・

慌ててる林さんが見えた・・・

部屋に連れ込まれてベッドに押し倒される・・・

「岩田さん・・・？」

「えっ？いや、違います　わたしは岩田じゃないです」

「岩田さんでしょ・・・？」

「いえ　違います」

「じゃあ　わたし　本気で抵抗します・・・」

「えっ？」

「約束の7人以外とはする気はありませんから・・・」

「僕は岩田じゃないけど約束の7人の1人だよ」

「あなたが岩田さんじゃないなら7人の1人であるわけがないです」

「どうして言い切れるんだい？」

「岩田さん以外の体は覚えましたから・・・」

「はっ？」

「わたしの知らない体の男の人は岩田さんだけですから」

まあ　他の6人とはしてるし・・・

当然　裸も見てるわけで・・・

「すいません　岩田です」

「ところで　岩田さんて御手洗さんとは・・・？」

「わたしですか？わたしは　」


色々　事情を聞くと岩田さんも大変みたい・・・

なんか　すごい同情しちゃうよ・・・

「それって楽しいですか・・・？」

「いや　仕方ないことだし」

つまりは　岩田さんは　今日のメンバーで一番格下で

格下っていうより　おまけみたいな存在で

今日の宴で　乱交となっても

他のメンバーに気を使いながら

ほんとにおこぼれをいただくみたいな・・・

ある意味　この人も　巻き込まれたくちか・・・

「あの　今は　普通に楽しみませんか・・・？」

「えっ？」

「わたし頑張ってサービスしますから・・・」

つくづく　わたしも　感覚がずれてるって思うよ・・・

「感動です」

「はい・・・？」

「こんな充実した思いが出来るなんて」

いや　そこまで　感動されなくても・・・

岩田さん　なんどもお辞儀をして部屋を出ていく・・・

あんなに喜ばれたら悪い気しないし・・・

心地悪くはないなって　余韻に浸ってたら

林さんが入ってきて・・・

余韻に浸るわたしを見て　泣きそうな顔になるし・・・

御手洗さんの計画は・・・

淫乱なわたしは　レイプ願望もあって

レイプされたらすごい乱れるっていうから

サプライズでレイプ体験をプレゼントしたと・・・

終わった後　わたしを見にいくと

満足して余韻に浸ってるわたしがいる・・・

わたしは　そんな女なんだと　林さんに理解させる・・・

違う意味で余韻に浸ってるんだけど

結果おーらい・・・

でもこれは・・・

林さんを傷つけるだけなんじゃ・・・


考えたら　林さんを何とかしなきゃって・・・

そのことばかり考えて

肝心なことを　林さんの気持ちを忘れてたし・・・

わたしって・・・

　　　　　　　　　　　・・・バカだ