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10th Shinjyuku Part 15

2005年07月12日 00:49

どちらも仕事を優先するという暗黙の決まりがあった。
だから容易に次の機会は訪れない。
土日はこちらも家庭サービスがあるし、女の方も結婚準備がある。
さすがにKは馬鹿な上司よりスマートだとみえて
Kと彼女とのことが社内のうわさになることはなかった。
だが、彼女結婚するという情報はじわじわと流れ出していた。
おそらく、再度誘ったKか上司
結婚する」という立派な理由で、デートを断られたからだろう。
昼間、いちどだけチャンスがあった。
彼女は届け物で、こちらは訪問で
同じ方向に向かう電車に乗り合わせたのだ。
混雑時なら、きっと痴漢行為に走っただろうが
あいにく昼間でがらがら。
健全な会話しかできなかった。
「そうか。結婚ねえ。」
「おかしいですか?」
「おかしくはない。おしい。」
「うわあ、おやじのしゃれだ。」
「悪かったな。で、相手は?」
「近所のお店のぼんぼん。いい人よ。誰かみたいに悪人じゃないもの。」
結婚前にあんなことする人が、こっちを悪人呼ばわりするか。」
「会社はやめなきゃなんない。誰かともお・し・ま・い。」
「残念だけど、幸せになれよ。いい加減にして。」
「でも、まだ一月と半分あるわ。また…」
電車が目的地につく。
「少し時間があるんだけど、歩きませんか?」
たしかに緑の濃い江戸時代の名園が駅のそばにあった。
肩を並べてその方角に向かう。
腕は組まず、身体のどこもふれていないのに
女の身体からは欲望が漂ってくる。
もっとも、こちらも同様のはずだ。
公園に入り、人気のない方向に向かう頃には
もう歩きながら互いの身体をまさぐりあっていた。
「もうぐしょぐしょになってるの。おまんこ。」
明るい陽のもとで平気で淫語を口にする。
周囲をさっと見渡して、人目がないのを確認してから
タイトミニの下に手を入れる。
いきなり濡れたパンティに触れた。
ストッキングは履いているからガーターをつけているのだろう。
「あれから、ずっとパンストつけてないの。
 いつ今日みたいになるかわからないから生足かガーター。」
「すごいよ。セクシーで。」
「こんな格好するだけでおかしくなっちゃう。
なかなかおまんこできないから前よりオナニーするようになっちゃった。」
「今日は真っ赤なTバックよ。おまんこのシミいっぱいついてる。
 会社出る前トイレで一回イっちゃった。」
「また脱ぐから持ってってね。私の記念のおまんこのおつゆだもの。」
本能に忠実になるとここまで淫らな言葉が平気で出るものなのだろうか?
封印していた淫語「おまんこ」をこの間の情事で口にしたとたんに
明らかに彼女の中に狂気が芽生えたようだ。
幸いなことにその狂気はこちらにだけしか垣間みせていないが…
まるで、言葉責めを受けているようだった。
ズボンの中で早くもいきり立つ。
その変化にいち早く気づいたようだ。
手をとると、こんもりと茂った暗い木立の間に
こちらを引っ張るようにして歩を進める。
だが、再び驚愕が走った。
どうもこの娘とは驚きが続く運命にあるようだ。
そう、白昼思いっきり淫れようと思ったその木陰には
先客がいたのだ…

(続く)

13日から23日まで出張です。
明日は書けると思うけど
しばらくオヤスミ

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