●女の子たち（52）

私は、その時のYTとのことは・・・言わば事故みたいなものである・・・と考えることにしていました。つまり、不埒な行為をしたYTは、厳重注意の上、大目にみてやろう・・的な、極めて寛大な処分で良かろうと思っていたわけです。・・・ところが・・・YTは、とんでもない自分勝手な解釈で、私に接して来たから・・まぁタチが悪い！




YT的には、当然、もう、私の彼女であり・・・いやいや、多分フィアンセくらいのイメージで考えていたかも知れません。・・現実にはストーカー状態だったと言っても過言ではありません・・・良からぬ計画を実行したわけですし・・・あるいは、入学式から私を狙っていたのですから・・・そもそも、既に、リッパなストーカーですよ。





面倒なことに、授業中でも故意に問題を起こしたり、注意すると、泣きながら授業を退席とか・・深夜に何度も電話をかけて、そのことを泣きながら謝罪、反省したのかと思うと、次のゼミで同じようなことを繰り返す・・・あの、天使のようなYTはどこへ行ってしまったのやら。





あまりにもの酷さに、私も厳重注意。また、アルコール混入事件は犯罪だ・・とか言わなくて良いことまでいろいろと・・・でも、こちらも相当にストレスが溜っていたので・・。私に嫌われたと思い込んだYTは、その後、大学にあまり顔を出さなくなり・・・結果的には卒業こそしましたが・・・明るく、清楚で、天使のようなYTは消滅してしまったような感じで・・





当時の私の状況・・・と言うか、女性関係は・・・今と大して変り無い、彼女4人で、ただし、今と大きく違うのは、いわゆる4股を掛けていたわけで（御存じかも知れませんが現状の彼女たち5人はそれぞれ納得済で私と付き合ってくれているわけです）・・・時として、パニックになりそうなスケジュール調整を、坦々とこなしていたのです。正直、YTのことを考えてあげる余裕などありませんでした。・・・今、考えると、もう少しYTの話も真剣に聞いてあげて、ケアして上げれば良かった・・・と思います。YTの全てが悪いわけでも無いし、私に落ち度が無かったわけでも無いですからね。今でもそうですが・・つくづく未熟だなぁ。






風の噂で、地元に戻り結婚したらしい・・・と聞いた時は、それはそれで安心しました。YTをちゃんと救って上げれなかった自分を、今でも何処かで悔やんでいる自分がいることも事実だからです。