- 名前
- 絵梨菜
- 性別
- ♀
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 特になし
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ヒナさん。
2009年03月13日 19:07
本名を和枝というその人は、父の愛人。
40年近く父が仕送りを続けていた人。
京都で場末のスナックをしていた。
その人の存在は、母と結婚する前からあったのかもしれない。
私が幼い頃、父はその人のところへいりびたりだった。
たまに帰ってくるとお酒を飲んで暴力を振るった。
本名を和枝というその人は、兄の実母でもある。
結婚して一年ほどたったある日。
父は、その人と乳呑み児を連れて母の元へやってきた。
父は母に。
自分の子供であるという事と、彼女は夜の商売だから子供が育てられないから、お前が引き取って面倒を見ろとだけ告げた。
子供を置いていった彼女は、以来自分の子供の存在すら忘れたかのように、兄には一度も会いに来ない。
母はその年、流産をした。
父は、母に毎月彼女に仕送りをするように命じた。
母は、父の給料から仕送りを続けた。
「お父さんがお世話になってる人やから。。」
どんな気持ちで送金していたのだろう。
毎月義理堅く彼女からの受領書が届く。
「今月分、確かにうけとりました。」
どんな気持ちだったんだろう。
父が、アルコール依存症のため、糖尿と肝臓病を患うと彼女は父から手を引いた。
病院へ入院中も働けなくなったときも父には会いにこなかった。
それでも母は、彼女に仕送りを続けていた。
「急に仕送りやめたら、ヒナさんも困るやろから。」
女の意地なのか。。。
毎月同じように受領書が届く。
「今月分、確かにうけとりました。」
これも女の意地なのか。。。
兄は一切、彼女に触れない。
会いに行こうともしない。
「仕送りなんかせんでもええ。」
「向こうが会いたいっていうなら別に会ってもかまわんが、
抱かれた記憶もない人を母とは呼べんよ。」
子供の意地なのか。。。
彼女は、
「息子に会いたい」とは言わない。
なにも連絡はしてこない。
親の意地なのか。。。
母が亡くなってから父が死ぬまでの3年間。
彼女への仕送りは私がやった。
毎月10万円ずつ。
父の少ない年金の中から仕送り。
「父が生きてる間は、仕送りを続ける」
私の意地だった。
送り主が変わっても相変わらずの受領書が届く。
「10万円、確かにうけとりました。」
ありがとうの言葉もなく1行だけの受領書。
これが彼女の意地なのか。
父が死んだことを彼女に伝えたのも私。
「8月2日に永眠いたしました。生前はお世話になりありがとうございました。」
おきまり文句の手紙には、心がない。
彼女からの弔文は来なかった。
父の死と共に、仕送りがストップしたが、
彼女からの督促はない。
音信不通になって、10年になる。
兄がヒナさんに対してどういう感情を持っているのかは、
計り知れないが。
年老いた彼女が生活に困って訪ねてきたら、兄は受け入れるのだろうか?
それもありかもしれない。
そうなったとしても。
腹も立たないし、兄を怒る理由も思いつかない。
父も愛人なんて私には、関係ない人。
これも、私の意地である。
以前TVで誰かが、
「死ぬまで父親とは上手く行きませんでした。」
と言っていた。
羨ましいと思った。
死んだ父親を受け入れられたんだね。
私は、ダメだ。
未だに。
父を許せない。受け入れられない。
認められない。
否。
認めたくない。
子供の意地である。
このウラログへのコメント
意地じゃないよ。憎しみ?許せない 女として当然の事
血が全てじゃないってことは、知り合った人の環境から知ったよ。
自分は自分、人は人!結局絆だね!
> チビさん
憎しみねぇ。。
そんな高尚な感情を父に持ちたくない。
と言ったら酷い娘ですね。^^;
子供の気持ちは複雑です。
> rousillonさん
いつか。笑って父のことを話せる日が来るのでしょうか。
母のように。。。
> rcupさん
絆。。。
母が、どんな気持ちで兄を育てていたのか知る由もありませんが。
兄に無償の愛を注いでいたことは、確かです。
> カニさん
ありがとう。
そんな繊細な心を持ち合わせてはいないので。
今のところは、元気です。
オツムは病んでいるようですが^^。
> hayatoさん
ありがとう。
ギュってしたら中から餡子がでます。
「おたべ」やから。^^
京女の血を感じます。
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