- 名前
- ちとせ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 52歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 最近、頭の中がモヤモヤ・・・エロだけじゃなくってお互いが気持ちの拠りどころになれる関...
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エロガキらしからぬ・・・
2006年02月24日 21:42
中学校での話。
ちとせはスイミングクラブでの乱れた性活とは異なり、学校ではいたって真面目に過ごしておりました。
部活は一応陸上部。
ただし、水泳週5回陸上週1回のなんちゃって部員。
たまたま陸上部の人より足が速かったので助っ人的に参加してました。
さすがに水泳で鍛えた身体は我ながら凄いの一言で、完全な逆三で腹筋は板チョコ。
女子からは「ぎゃくさん」と呼ばれ、よく触られてました。
不思議とグレた連中との相性もよく、理由はきっと入学時の宿泊行事のとき入ったお風呂で
少数派だった「チン毛生えてる組」だったことで仲間意識があったからだと勝手に思ってました。
かなり水泳中心の生活をしていたちとせは、記録的に伸び悩み、中2の終わり頃からむしろ陸上にシフトしていきました。
それとともにスイミングクラブ内での性行為から距離を置き、その代わり学校の中で
普通の恋愛をするようになりました。
といっても最初は1コ上の陸上部の先輩。ちょいワル系で、結構遊んでるようにみえた。
でも、名前は忘れた。正確に言うとマキかアキかそんな感じの名前だったと思う。
アキコかマキコか…とりあえずここではマキにしときます。
しかも部内で他の先輩と付き合ってたから、ちょっともめた。
きっかけは雪の日にちとせが遊びで走り高跳びの練習としてたとき。
高飛びの選手だったマキに教えてもらってたんだけど、当時のバーはまだ竹製だった。
下手くそに飛んだちとせはバーの上に落ち、バキっと折れささくれ立った竹はちとせの手のひらに刺さった。
ドクドクと流れる自分の血を見て気分が悪くなったちとせ。
ちとせは本当に自分の血を見るのが苦手で、今まで献血したことがありません。
献血センターん前を通るだけで血の気が引きます。ちなみに女の子の流す血は平気でし(笑)
フラフラになったちとせはマキに支えられて保健室へ。
保健室で手当てするも病院に行ったほうがいいということになり、マキの付き添いで
向かった。
「ごめんね、先輩」
「ううん、私はいいけど、大丈夫?」
「オレ、カッコ悪いですよねぇ」
甲斐甲斐しくしてくれるマキ。ちとせはフラフラながらも支えてくれるマキに体重を
かけすぎないように…なんて遠慮したりもzた。
普段から背中とかお腹を触られたりしてたので、どちらかいうとマキをイジメキャラだと思ってたが、その日のギャップにかなり面食らっていたのだ。
マキは3月には卒業する。一緒に話したりできる時間は残り少ない。
瞬間的になんとなく焦ったちとせは病院からバス停まで歩きながら、二人の距離を近
づけたくてマキと話し込んだ。
進学の話、将来の話、そして彼氏の話。
「先輩って○○先輩と付き合ってるんですよねぇ」
「一応ね」
「一応?」
「そう、一応」
「どういうこと?」
「ただ一緒に帰るだけだもん」
「????」
「好きかどうかもわからないで付き合いだしたまんま、何の進展もなし。キスすらし
たことないんだよ」
「???」
付き合ってるのにキスという行為をしないなんて理解できなかった。
「わたしキスしたことないんだぁ、ちとせはあるの?」
「うん、ていうか、まぁその…」
なんかとっても大事なことを問われた気分になり、言葉に窮したちとせ。
しばらくの沈黙のあと…マキのほうから
「キスしよっか?」
ちとせは動揺した。いまさらキスぐらいどうってことないはずだったが、学校生活に
おいては初めての経験だった。
完全にオモテとウラを区別していたので、気持ち的にはおぼこい少年そのものの反応
だったと思う。
「いいの?」
そんなこと聞くなよと、今のちとせは突っ込むけれど、よくある中学生の切り返しを
してしまった。
「嫌?」
ちとせは大きく首を横に振り、怪我をしてないほうの手でマキの腕をつかんだ。
すっかり日の暮れたバス停までの道すがら、チラチラと雪が降る中、二人は街路灯の明かりを避け、軽い口づけを交わした。
ヒンヤリとした唇。緊張で硬く閉ざされた唇。それでも長い間二人は動かずに口付けたままだった。
そして、ちとせは一度口元から離れ、改めてマキを抱きしめた。モコモコしたジャケットの上からでは なかなかマキの身体を感じることは難しかったが、それでも強く強く抱きしめた。
マキの肩をつかむ力も強くなる。
2月初旬の寒さの中、二人は10分くらいだろうか、そのままお互いの存在を抱きしめあった。
思いがけず、今までとは違ったシチュエーションに、エロガキちとせは影を潜め、いわゆる中学生らしい初キスを経験したのでした。
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