- 名前
- ちとせ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 52歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 最近、頭の中がモヤモヤ・・・エロだけじゃなくってお互いが気持ちの拠りどころになれる関...
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エロくない?話その2
2006年03月01日 21:37
前回の続きです。
今回もエロくない中学生らしいお話。
寒い冬の雪道で交わしたキスはお互いの立ち位置を微妙に変えてしまいました。
それまで学校では、女子を女性として見てないというか、意識的に対象外にしていたちとせ。
マキに対してもそれほど性的にどうしたいとか、付き合いたいという感情はなかった。
しかし、どうやらそういう態度がちとせの中性的な爽やかさとして受け取られていたようだった。
マキはいわゆるグレた友達の輪の中にいたので、本人も派手に遊んでいるイメージが 強かった。
周りの男子はマキとHしたいとかいうギラギラした下心がむき出しだった。
確かに目鼻がくっきりとして気の強そうな目は近寄りがたい雰囲気もあったのだが。
相当な美少女でデビュー当時の中山美穂とイメージが重なるかな(古くてすみません)
ところが、実際に付き合っていたのは同じ陸上部の先輩(マキの同期ね)で、しかも
告られてなんとなく始まった関係は手をつなぐどころか単に一緒に下校するだけのままで半年が過ぎてしまうような関係だった。どうも奥手な彼氏だったようだ。
マキだって本当はもっといろいろ経験したかったそうだ。
ただ、ギラギラと口説かれても嫌、自分の波長と合わないと…その年頃の女性はそんなものなんでしょうね。
そいういう意味で、自分が気安く声をかけられるちとせはマキにとっては「いい感じ」だったようだ。
キスしたその日は二人ともほとんどしゃべらずに家路についた。
ちとせは少々混乱していた。求められているのか?それとも気まぐれな一度だけのものなのか?
その答えは数日後、マキからの行動から判明した。
おりしもバレンタイン。
毎年学校で、1,2コいただいていたので、今年もなんとなく期待感を持ちながら登校しました。
ところが、その日は0コ。
勝手ながらにヘコんでしまいました。
その日は陸上部の練習(季節的に雪国は屋内練習しかできません)もそこそこに帰りました。
マキはやっぱり先輩と一緒なんだろうなぁと、先週の出来事はなんだったんだろうと、思ったりしていつも通り抜けする公園に差し掛かったとき、なんとマキが立っていました。
一瞬、期待めいたものが甦りながらも、平静を装いながら
「先輩なにしてるの?」
「あのね、待ってたの」
「…」無言で(オレ?)っと自分を指差してみたら、黙ってうなづくマキ。
「どうしたの?」
「今日なんの日か知ってるでしょ」
「やっぱソレ系の話ですかぁ。どっきりじゃないですよね」とわざと警戒しながら聞いてみた。
「コレ」小さな袋を差し出すマキ。
どきどきしながら「ありがとう」と応えるが緊張でどもってしまった。
「わたしね、別れたの…好きな人ができたって…」
再び(オレ?)って自分を指差すちとせ。
「このまえね、キスしたのは突然じゃないの。」
どうやら、年下のちとせに惹かれてたけど、からかうことでしか近づけなかったこと、年下なのに年下に思えないでいたこと、いろいろマキは教えてくれた。
「もう卒業するけど付き合ってくれませんか」
正直、めちゃめちゃ嬉しかった。
でも、同時に答えに窮した。
マキと一緒にいると楽しいし、こんなかわいい彼女がいたらなぁと思う。
でも、スイミングクラブでの綾子との関係。他の仲間との関係。コレを隠したまま、マキと
付き合うことはできない。
第一、 ほんとのちとせを見せたら、きっと嫌われるはずだし。
一瞬、そんな葛藤を経て、ちとせはマキに話した。今の自分の気持ちをありのままに。そしてマキの想像していないような自分が存在していること。今まで誰にも話さずに隠してきた自分を語るのは勇気のいることだったが、マキに惹かれるからこそ話すべきだと思った。
マキはショックを受けたようで、しばらく固まったまま…事実を受け入れられなかったのだろう。
「それって断る口実なの?だったらはっきり言って。」
心外だったちとせは、あれこれ釈明してもしょうがないと思い
「付き合いたい。付き合ってく浅い。」
とだけマキに言った。
「今までの関係をやめて私だけと付き合ってくれる?」
「先輩が望むならそうするけど。その分先輩に求めてしまうけど受け止めてくれるかな?」
「自分からこんな風に好きになったの初めてだから、どこまでできるかわからないけ
ど、努力してみるから」
こんなふうに急展開で話は進み、ちとせは今までの関係を終わらせることと引き換えにマキを得ることになった。
正確には終わってはしまわなかったんだけどちとせにとっては一つの転換期だったように思う。
ただ、マキとの関係は、普通の中高生の付き合いとはやっぱり違うものになっていきました。
それはまた今度。
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