- 名前
- nomiya8
- 性別
- ♂
- 年齢
- 80歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 気持も若い積りだし、身体もそうだと思ってましたが先日忘年会でボーリングをした時、運動...
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初体験-そして再会の成り行き-5
2008年06月01日 19:09
その様な事は考えては見てみなかったが、頭の何処かにはあったかもしれない。
今までの彼女との色々の話の中に
「年下の人とこうなるなんて考えてもいなかったわ」
とも言っていたし、私自身も年上の女性との結婚など毛頭か考えていなかった。
大体どの様な女性が妻として私にとって良いのかも考えた事すらなかったし、入社してから社内の女の子の何人かに後を付けられた事も会ったが、自分から話し掛けられずそのまま逃げてしまった。
でもこうして彼女との事があってからは、女性に対し多少の自信も出てきたし、これから色々な女性とも出会うだろう。
でも彼女とそんな約束をしたらその様な事を避けなければならなくなる。
はたして自分にそんな事出来るだろうか。
いや無理だろう。
「僕は未だ若いし、これから色んな女性とも知り合う事になるだろうし、今からそんな約束は出来ないよ」
「Mちゃんが良いと言うまで待つから」
「でも先々になって、良い人が出来たからと言ってCちゃんと
結婚できない事になったらどうするの。そんな事言えなくなっちゃうじゃない」
そこで彼女は黙ってしまった。
これで彼女との蜜月の日々は諦めなければならないだろうな。
その時点で決して彼女が嫌いな訳ではないので、彼女を失いたくはないが、嘘で彼女を引き止める事はもっと耐え難い。
彼女は気のせいか多少気落ちした感じで部屋から出て行った。
翌日からは彼女を呼ぶサインをぐっと堪え、数日が過ぎた。
するとある日母から
「Cちゃんは気立ても良いし、Cちゃんと一緒になってくれればお父さんも喜ぶのだけど、如何!」
突然の母の言葉に驚いたし、多分彼女が言ったのだなと想像できた。それよりも女性とその様な関係になった事を母も父も知ったのかと思うと何とも説明しにくい気恥ずかしい様な空気を感じてしまった。
そして母にも彼女に言った内容と同じ事を告げ、現時点で彼女と一緒になる約束は出来ないし、今の時点で誰彼と結婚等とは考える気もないと伝えた。
そうだからと言って彼女はもう私との関係を断つとも言ってないし、何日か過ぎるとどちらともなく再び前の関係に入り込んで行った。
それでも始めの頃は以前と違い、二人だけの秘密でなくなっていたので、多少躊躇はあったものの、入り込んでしまうと、そんな事は何処かに行ってしまい、貪り合い陶酔に浸っていってしまった。
それから数ヵ月後、彼女から再度結婚の話が出て、私は同じ返事をした。
さして数週間後、私には何の前触れもなく彼女は我家を出て一人でのアパート生活を始めた。
無論両親は知っていたのだろう、彼女が出る数週間程前に
「本当にCちゃんと一緒にならないの」
との確認があって、私の返事で決定したのだと思われた。
無論彼女の引越し先は知らされていないし、私にはそれを聞く権利もなかった。
彼女が越してから漸く自身の身体も忘れかけた一ヶ月程した頃、夜突然彼女から電話があった。
「もう最後にするからもう一回だけ抱いて」
その一言で私の禁欲は一瞬に吹っ飛んでしまい
「いいよ」
と言って彼女はアパートの場所を告げた。
約束の時間、その日は日曜日で午後私は彼女のアパートを訪ねた。
部屋に入ると薄手のカーテンが視界を遮り、6畳程の和室には既に布団が綺麗に敷かれてあった。
二言三言言葉を交わしてから私は背広を脱ぎ始め、彼女はそれをハンガーに掛けてた。彼女が掛け終わるのを待って、私は彼女の両手を後ろ手にし唇を重ねた。
唇を重ねたまま手を解き、彼女の服を脱がしていった。
最後にした時はこれが最後だとも思ってもいなかったから、色々してあげたい事が出来ず心残りがあったが、今日はもう思い残す事がない様にと激しく燃えた。
数日後母から手紙を渡され、
「Cちゃんと4回もしたの」
と半ばニヤニヤしながら言われた。
手紙を手にすると既に開封され、母は先に読んでしまったのだと解った。
「Mちゃん4回もしてくれて本当に有難う」と書かれてあった。
それから半年程経ったある日
「Cちゃんは結婚したそうよ、良かったわね」
と母が言った。
ああっ! これで本当に手の届かない人になったのだと、過去の事が頭の中を駆け巡った。
第5章へ続く
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