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初体験-そして再会の成り行き-8

2008年06月08日 18:45

慣れない車、不案内な道、そして久し振りの再会で気持は高揚していた。
暫く彼女の言うとおりハンドルを操作し国道に出た。

その国道は年に何回か使用するし、我家の方に貫いて通ってる道なので直ぐに方向は解った。

彼女の家もその方向に向かった所にあるとの事だった。

国道に出て数十キロ程走った時、信号機のある角にスーパーがあり、
その路地を入って直ぐの所だと言った。

私はそこを横目に見て更に北上した。

何処か心当たりは無かったが、雑談しながら走り続けた。

家には麻雀と言っておいたので泊まりはする積りはないし、未だ彼女の生活状態を知らない今日は休憩だけで帰る事になるだろう。

又その様な場所には結婚後入った事がないので、かれこれ20年使った事はなかった。恐らく彼女自身もそうだろうと思った。

暫く走ると車は少し大きな市に入り、多少空腹を感じ
「お腹空かない」
「ううん、でもMちゃんが空いたのなら、何処かで食べる」
「うん、じゃこの近くで何処かには入ろう」

車中彼女から旦那の話を聞かされた。
旦那は大手企業に居るが、その茨城工場が通勤には遠過ぎるため、日曜の夜か月曜早朝工場に行き、週末まで社宅住まいとの事だった。

よく麻雀をしてるそうで、週末にゴルフとか麻雀があると帰らない事も時々あるとかだった。

とある和風レストランに入った。

店内は明るく、差し向かいに座ったが、初め私は彼女の顔に正対出来ず、目の置き場に困った。

彼女はと見ると何にもそれらしき感じではないが、私の心にこれから彼女を抱くという事への後ろめたさなのか。

食事も終ったが、何を食べたか美味しかったか等は全く覚えが無い。

店を出て車を始動させ、
「何処かこの辺で入ろうか」
「うん」

少し進むと道路脇にそれらしきネオンサインが目に入り
「そこでいい」
「うん」

私は脇道に入り、そのホテルのゲートを潜った。

その様な所としては未だ時間が早いのか、塀で囲われた駐車スペースには数台の車しかなかった。

入り口を入ると小さなカウンターがあり、その直ぐ脇の壁に各部屋の名前と室内の写真があった。カウンターの置くに人の気配がし、カウンターを覗くと中から女性
「どの部屋になさいますか」
と聞かれその展示の意味が理解できた。

余り記憶は定かではないが、昔はただ適当に部屋を案内された様に思う。

今の二人には部屋なんか如何でもよく、二人になれれば用は足りた。

私は適当に目に付いた部屋の名前を告げキーを渡された。

部屋に入ると直ぐに彼女は素足になり
お風呂にお湯を入れてくるわ」
と言い、浴室に行った。

数分して彼女は出てきて浴室のドアーを閉めて私と正対した。

私は彼女の肩を掴み、引き寄せ抱き締めた。

「逢いたかった」
「私もよ」

立ったまま暫く長い抱擁が続いた。その時の二人の間には誰もいないし、入り込む余地も無かった。

暫くして
「もうお湯が溜まったと思うからCちゃん先に入って」
「Mちゃんが先に入って」
「ううん、一寸一服したいから、その間に入って」
「じゃ悪いけど先に入らせてもらうわ」

そういって彼女脱衣所に入りドアーを閉めた。

私はテレビを入れ、タバコに火を点けた。

20数年ぶりに逢う彼女と裸で正対するのには多少抵抗を感じたのと、思い起こしてみると彼女とはこの様な所には来た事がないし、一緒に風呂に入った事も無かった。

タバコを吸い終わった頃、彼女バスタオルに身を包み脱衣所から出てきた。

入れ替わり私がバスルームに向かった。

要所以外は簡単に洗い、素早く出てくると彼女は既にベッドの中に身を横たえていた。


次章へ続く

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