今日の1冊その53

「あら」という言葉を使いこなせるようになったら一流のおばさんだと思っています。

こんばんは。玉こんにゃくです。

「私、ホント食いしん坊なんです」高峰秀子

食べることが好きである。食に興味のない人を見ると怖くなりすらする。自分の命にも興味がないのだろうなと想像するからだ。

こんなめんどくさいことを考えているのは私だけだろうなと思っていたら、同じ人がここにいた。

「食に対して無頓着な人は生きることをおざなりにしているようで信用できない」と言い切り、料理に敬意を払うことを忘れない。
もともと食べることやおいしいものが好きだったこともあるだろうが、何が好きで何が嫌いかを瞬時に判断し、忖度のない言葉でそれらを表現する。
彼女のその言葉をこそ、私は味わったのである。

この本の中で最も心に残ったのは「お金がないと、銀座を歩いても楽しくない。淋しいだけだ。」という一文。大女優、高峰秀子をしてそう言わしめる銀座の恐ろしさを知った笑