- 名前
- 玉こんにゃく
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 「海を見ていたら自分の悩みがちっぽけに思えてきた」という人とはわかり合えないと思います。
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今日の1冊その29
2025年01月15日 21:11
寝ているとき以外眠たいです。
こんばんは。玉こんにゃくです。
「隣りの女」向田邦子
私の一番好きな作家、向田邦子の代表作。
表題作「隣りの女」は、一人の主婦、時沢サチ子と、同じアパートの隣りの部屋に住むスナックのママ、峰子との対照的な日々を描く。
大人になってから改めて読んだ印象は「上品なエロ本」。隣りから聞こえてくる喘ぎ声でオナっちゃうのウケるし、その後同じ男と寝ちゃうのもウケる。
専業主婦って簡単に浮気ができるんだなぁというのは冗談で、無理心中と井原西鶴を同列に並べてサチ子の普通の主婦の感覚や恋に対するひたむきさを写し出すのは向田邦子らしい。
この本は短編集だが、すべての作品が、生活感の中に一筋、キリッとしたものが入り込んでいる気がする。
最近の若い人は向田邦子が丁寧な暮らしをしていて勝ち組だから嫌いだと聞いてショックだったなぁ。自分に厳しくこだわりの強い人ではあったと思うけど、おしゃれで今で言うところのバリキャリだったのは憧れでしかない。長年連れ添った方と一緒になれなかったのも彼女らしい。きっと弱音なんか吐かなかったんだろうなぁ。
妹の和子さんとは全然違うイメージですね。








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