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めぐり逢ひて〜

2024年09月14日 07:54

めぐり逢ひて〜

本日の清英の書作品は
紫式部(57番) 『新古今集』雑上・1499
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな
現代語訳
せっかく久しぶりに逢えたのに、それが貴女だと分かるかどうかのわずかな間にあわただしく帰ってしまわれた。まるで雲間にさっと隠れてしまう夜半の月のように。
ことば

【めぐり逢ひて】
月に託して、幼友達と巡り逢ったことを言っています。「月」と「めぐる」は「縁語」です。縁語は関係が深くよく一緒に使われる言葉のことです。
【見しやそれとも】
見たのが「それ」かどうかも、という意味。「それ」は表向きは月のことですが、友達のことを指しています。
【わかぬ間に】
見分けがつかないうちに、という意味です。
【雲隠れにし】
月が雲に隠れてしまったことですが、友達が見えなくなってしまったことも含んでいます。
【夜半の月かな】
「夜半(よは)」は夜中・夜更けの意味。最後の「かな」は、詠嘆の終助詞ですが、「新古今集」や百人一首の古い写本では、「月影」になっています。
作者

紫式部(むらさきしきぶ。970?~1041?諸説あり)。
文章生(当時の文学研究者)出身の藤原為時娘。大弐三位の母。夫に先立たれた後、一条天皇中宮彰子出仕。その傍ら「源氏物語」五十四帖や「紫式部日記」を記した。

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