幼馴染１０

Mちゃんの心からの訴えに僕は驚き、うろたえてしまった。
「いつも自分勝手で、いつも自分のタイミングで、いつも自分視点の話しだけで、、もうそんなのイヤっ！！」
僕は言葉を失ってしまった。Mちゃんは確かによくおしゃべりする子だったが、ここまで感情的になって訴えてきたのは初めてかもしれない。
「Aくんが〇〇にいったとき、私、小学生だったけど、、でも右も左も分からない赤ちゃんじゃなかったよ？私にだっていろんな感情が芽生えてたんだから！！」
そこまで一気にいうと、Mちゃんは急に泣き出してしまった、、自分の中で堰き止めていた何かが壊れ、溢れてくるものを抑えきれなくなってしまったかのようだった。
そのとき初めてMちゃんの僕にたいする想いというのがあることに気付いたのだった。

　　　　　つづく