遠距離が恋を熱くする？４

彼女(と自分で勝手に思い込んでいる)の声が、、あのかわいくって、聞くだけで天にも昇りそうなほど心地よい彼女の声が、、
「大丈夫？すごくしんどそうだけど、、？」
「うん、、いや、ううん、大丈夫だよ、、それより、、けほ、、けほ、、、ごめん、ネ、、電話できなくって、、」
「そんなこと、、僕のことは大丈夫だから、、なんせ、生まれてこのかた女の子に声をかけられたことなんてないから、、」
「え？〇〇くんが？すごく誠実そうに見えるし、いい人なのに、、？」
どうして彼女は僕にたいしてこんなに前向きなんだろうか？理解できない。女の子と無縁の生活をしてきた僕からみれば、これは何かの罠じゃないかとさえ思ってしまう。
「僕ができることって、、すぐに駆けつけるっていっても、、」
「けほ、、うん、遠いよね、、わたしも、、〇〇くんが風邪ひいたとしても行ってあげられない、、でもすごく心配すると思うんだ。それこそ一日中ずっと、、」
「そんなに？自分の親より心配してくれるなんて、、」
「そう？それくらいいつも気にかけてるってことなのかなぁ、、？もし近くにいたらそんなに考えないかも、、」
「不思議なもんだよね。近くだともっと親密になったり、実際に会ったりとかできるのに」
「近くだから逆に嫌な部分もたくさん見えてしまうってこともあるよね。特に相手が困ってるときなんかに助けてくれないと、あぁ、あの人って普段はいいけどいざというときは薄情なんだな、、ってね」
「なるほど、、あ、しんどいのに、、大丈夫？」
「うん、大丈夫。なんか声聞けて元気になったみたい。また電話してもいい？」
「もちろんだよ！僕の声で元気になるくらいならいくらでも！なんなら歌でも歌おうか？音痴だけど、、」
「んふふ、〇〇くん、やさしい。ありがとう」
「「こっちこそありがとう、早くよくなってね！」