幼馴染４

「あ、あのさ、、Mちゃん今高3だろ？これからどうするつもり？進学？それとも就職？」
進学で僕と同じ地域に来るってのは相当無理があると最初っから思っていたので、就職したいな、、って返事を期待して聞いた。
「う～ん、分かんない、、分かんないけど、、私では進学難しいかなぁ、、でも就職するって言っても、、特に何もしたいことなんてないし、、」
「そっか、、こんな田舎じゃあ何もないのと一緒だよね。」
「でもね、私、好きなんだ、、こののんびりとして人当たりがよくって、、人工物に囲まれてない豊かな自然のある風景が、、」
意表を突く言葉が返ってきて、正直面食らった。Mちゃんは都会暮らしに対するあこがれってないのか、、？
「へぇ～、、そっか、ここが気に入ってるんだね！」
「うん！そういうこと！Aくんはどう？やっぱり都会のほうが好き？」
「うん、やっぱり何でもあるからね。チャレンジしたいなら都会に行くべきかなぁ、、」
「やっぱりA君は上昇志向が強いんだね。すごいなぁって思う。私、そんな欲はないかなぁ、、」
「なかなからちが明かない展開に困った僕は、業を煮やして聞いてみた。
「あーっ？さてはこっちに気になる人がいるんだな？」

　　　つづく