遠距離恋愛が恋を熱くする？8

彼女の言葉に僕のテンションは上がりっぱなし！心臓が耳にあるんじゃないかと思うほど、ドクンドクンという鼓動が聞こえてくる。僕にもついに春が来たっ！って状態で何とも言えないうれしさがこみあげてきた。
「ねぇ、、」
突然彼女が電話越しに口を開いてきた、、
「あのね、なんていうのかなぁ、、近いと遠いじゃ、なんか違うじゃない？」
「？？」彼女の言わんとしていることが理解できず、返答に困ってしまった。しかも、愛の告白だと思い込んでいた僕には、見当違いの言葉だったのでなおさらだった。
続ける彼女、、
「近いと、ほら、、目的があるじゃん？でも遠いと、、できないじゃない？近くだとやることが目的になっちゃって、遠くだと相手を思いやることが主にできることだから、、」
そう言って彼女は僕の返事を待った。
「や、、やること目的、、？
「え、あ、あの、、私なに言ってるんだろ？変だよね、、」
「ううん、全然変じゃないよ！」僕はすぐにリカバリーしようとした。僕の応じ方がまずかったために彼女を困らせてしまったことに気付いたからだ。
「分かる、分かるよ、その考え！」
「あ、分かってくれる？よかった！うれしい！」
元気を取り戻した彼女は、さらに続けた。
「恋するってさ、、相手を思いやること、、その気持ちを大切に育てていくことだと思うんだ。
愛っていうとちょっと重い感じがして、、その、、なんて言うんだろう？恋よりももっと崇高なもの、、
そう、愛って大切な人のために犠牲を払うこと、肯定すること、いったん受け入れること、否定しないこと、理解するように努めること、共感すること、、う～ん、、たぶん他にもい～っぱいあると思う。
えへ、ごめんね、えらそうなこと言ってしまって、、恋愛ベタの私が言っても何の説得力もないよね、、笑っちゃうよね、、」
僕はめちゃくちゃびっくりして、言葉が出なかった、、でも、彼女の言葉で僕の気持ちも彼女の言わんとすることも一本筋が通ったように感じた。
僕は彼女の必死の気持ちに対して、素直な気持ちを伝えた、、。