遠距離恋愛が恋を熱くする？９

「僕ね、正直言ってビーチにいた時の君はあんまり目立ってなくて、ほかの二人に目が行ってたんだ。
でも今こうして君と話してる、、軽蔑するよね、僕のこと。誰でもいいんかい！ってことだもんね。」
彼女は黙っていた。
「でもなんとなく気になっていたんだ、何か違う、他の二人とは何か違うって。実は僕、今まで女性とお付き合いしたことないんだ、、恥ずかしいけど、言っちゃうね。最初は派手な女の子たちに目を奪われてしまったけど、ほんの一瞬だけだった。二人に隠れがちで、なんとなく影があるように見えたその女の子のことが、どうしても僕の頭から離れなかったんだ。そう、なんとなく僕に似てる、、そう無意識のうちに感じていたのかもしれない。でも、今こうして話してるとそれも違うことが分かったんだ。今ここで電話しているその女の子は、とても思慮深く優しさにあふれ、それでいて観察力が鋭い。僕とはまるで違う、、僕は彼女が欲しい一念で女性を見ていた。だから最初は派手で目立つ女の子のほうに気を取られていた。」
彼女が口を開く、、
「素直な〇〇くんの気持ちが聞けてうれしい！今日はそれだけで十分話した価値があるよ」
「え？」
「電話ってさ、不便じゃない？だって会えないしさ、、だから満足できないってことになるんだよね」
「確かにそう思うよね、君が体調良くないときなんかやきもきして祈るような気持だったし、自分の無力さを嘆いてた、、」
「そう思えるってことが〇〇くんの最高に素敵なところだよ」
「会えないからこそ相手の考えとか人間性とかが見えてくるんだよね」
やっぱり彼女はすごい、、僕の思ってた異常に成熟してる、、大人だ、、
彼女が続けて話す、、