幼馴染２

僕たちは同い年ではない。僕のほうが二つ年上だった。進学のため故郷を後にしたのだが、彼女はそのまま地元に残ったままだった。
「久しぶり、、元気？」と僕。
「うん、まあ、、ね、、」と返す彼女、、
なんとなくぎこちない。6年ぶりだからこんなものか？そう思いながら話を続ける。
彼女は今高校生だ。
「地元の学校に通ってるの？」
「うん、私、勉強苦手だから、、」
「そっか、、でも僕も勉強したくて故郷を出たわけじゃないけどね」
僕はなりたい職業があって都会に出たのだ。地元じゃ夢がかなわないから。
確かに僕自身の夢を叶えたかったのはあるけど、それと同じくらい彼女と一緒にいたいという気持ちもあった。でも二つ年上の僕は、無邪気な彼女に対して何も言い出せずじまいで故郷を後にしたのだ。
彼女を悲しませたくないから、、いや、もし言えば僕の気持ちが萎えてしまうかもしれないと思ったから、、そう、僕は幼馴染の彼女のことが好きだったのだ。いつから好きだったのかは分からないけど、、。彼女はどんな気持ちで僕がいなくなったのを聞かされ、どんな気持ちで6年間を過ごし、そしてどんな気持ちで今、僕と向き合っているのだろうか、、？

彼女の気持ちを知りたかった、、

　　　　　　つづく