ハイイールドスプレット高い

ハイイールド債のスプレットが国債金利の５倍程度まで跳ね上がっている。
良くない傾向だ。これでは中小の企業で債券発行はきつい事になる。
それでも資金は必要に迫られていれば、融資は受けないといけない。(もしくは社債の発行)
SVBの破綻で中低位銀行の融資規制が強化される事を受けて、このように債券スプレットが
悪化（金利差拡大）したのだろう。
未だSVBの破綻の影響が残っている。アメリカ議会も中低位銀行への融資規制やら
流動性の調査とかを行うため、うるさい法案を盛って来るだろう。
流動性が問題なければ、ベンチャー企業への融資も行えるのであろうが、
ベンチャー企業らは今までのように簡単に融資を受けられなくなっている。
それが社債スプレット拡大という事に繋がっている。
これ以上スプレットが拡大するような事になれば、中小企業の破綻倒産なども増えてしまうため
ＦＲＢは政策金利をそれほど上げられない。
但しインフレもまだ収まってはいない状況だから、金利は小規模（0.25%）上げたい所ではある。
いまFRBは、本当に難しいかじ取りを要求されている。