- 名前
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- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」レビュー☆
2021年09月19日 00:50
松たか子、浅野忠信主演他。愛など信じたら、すべてがきえてしまうと、男は恐れている。すべてを失った後に、残るのが愛だと、女は知っている。秀でた才能を持つ小説家の大谷(浅野忠信)と誠実で美しいその妻・佐知(松たか子)。大谷はその才能とは裏腹に、お酒を飲み歩き、借金を重ね、妻以外の女性とも深い関係になってしまう破滅的な生活を送っていた。ひょんなことから夫の借金を返すために飲み屋・椿屋で働き始めた佐知は、あっという間にお店の人気者になり、日に日に輝きを増していった。そんな佐知は、常連客の一人、大谷ファンの青年・岡田(妻夫木聡)や昔、佐知が振り向いてもらえなかった弁護士・辻(堤真一)から好意を寄せられるのだった。見違えるように美しくなっていく佐知に死ッとする大谷。そして大谷は、書くこと、そして生きることに苦悩し、愛人の秋子(広末涼子)と心中未遂を起こしてしまう。それを知った佐知は・・・。彼女は何故その男を愛したのか―。太宰治が描いた、ある夫婦をめぐる「愛」の物語。男の弱さを理解し、そのすべてを包み込む妻。そのすがすがしく逞しい生き方が静かに心を打つ傑作の誕生。
7/10点!!原作未読です。太宰投影作品の中でも本作の大谷は女性に愛されるダメンズ。女性の弱さや末恐ろしさを受け入れることのできる男性というのは、ダメンズでもモテるものです。でもまぁ、佐知の周りの男3人が見事にダメンズ揃いで(苦笑)、大谷より逃げちゃう岡田と最低な辻に腹が立ってしまいました。大谷は破天荒だけど、人の道を外れることとか生死を恐れていて、佐知は人の道を外れてもガチで悪いと思ってなくて開き直れる人なので、夫婦バランス的には大谷より佐知の方が圧倒的に上。女性の底の深い恐ろしさを垣間見た気がします(^^;) 髄所で追い詰められた佐知の顔が歪むのと、クライマックスでの泣きの松の演技が圧巻で、あらためて凄い女優さんだなと引き込まれました。昔の街並みや自殺しようとしてるけど、見上げると森と差し込む光が綺麗なのとか情緒ある描写が素敵で、映画観た~という満足感が得られる作品です。2009年公開。
このデジログへのコメント
おもしろそう!
Amazonprimeで落とせたので、観てみようと思います。
ありがとうございます(^-^)。
> morio-guyさん
原作通りというよりは太宰作品を色々足してオリジナルな展開にしているみたいです。小説と比べてみると面白いかも知れません(^^)
観ましたー。
大谷の破天荒でネガティブなとこ、それを支えるけど道を踏み外し始めるサチの振る舞い、人間のホントの部分っぽくていいですね。
生きてさえいればいい、バカボンのパパの名台詞に繋がるわー。
> morio-guyさん
バカボンのパパに繋がるのは思いつかなかったですw 浅野さんが当時35歳くらいでこの役を演じてるのが凄いなぁと思いました。酸いも甘いも嚙み分けた年齢の人に見える。
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