- 名前
- ユリ
- 性別
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- 東京
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- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「バハールの涙」レビュー☆
2021年09月02日 01:24
ゴルシフテ・ファラハニ、エマニュエル・ベルコ主演他。母vsIS【アイエス】。女に殺されると天国へ行けない。女弁護士のバハール(ゴルシフテ・ファラハニ)は愛する夫と息子に恵まれ幸せに暮らしていたが、ある日、クルド人自治区の故郷の町でISの襲撃を受け、男性は皆殺されてしまう。数か月後、バハールは人質にとられた息子を取り戻すため、女性武装部隊【太陽の女たち】のリーダーとなり、最前線でISと戦う日々をおくっていた。同じく小さな娘を離れ、戦地で取材を続ける片眼の戦場記者マチルド(エマニュエル・ベルコ)の目を通し、再び我が子を抱きしめる日を夢見て、内戦を生き抜くバハールの姿が映し出されていく。IS【アイエス】に拉致された息子を助けるため、銃を取って立ち上がったクルド人女性と、片眼の戦場ジャーナリストの“真実”の物語。
7/10点!!いくらでも悲惨な描写ができる本作をPG13指定に抑えている辺り、拉致される子と同年代の子も含め、世界中に真実を届けたいという製作者側の気合が感じられる作品。バハールはヤズディ教徒なのかな?クルド人自治区というだけでヤズディ教描写は目立っていなかったので、どうなのだろうと思いながら観ていました。ヤズディ教もなかなか排他的な宗教だけど、それでも無差別に殺してよいことには到底ならない。彼らの宗教や日常を奪っていい人など誰もいないはず。ISの自爆犯を「カミカゼ」と呼んでいたのがなかなか衝撃的で、学校の社会の授業でISを「変わった宗教」的な位置づけで教えている人たちに観てほしいと思ってしまいました(^^;)イスラム教徒は女性に殺されると天国に行けないというのも衝撃でした。世界三大宗教なのに知らないことがまだまだあるものなのですね。歌で自らを鼓舞し戦う女性たちの描写には共感しにくかったですが、ラストのバハールの涙を観て、戦う理由がストンと腑に落ちました。私は我が子のためにここまで頑張れるだろうか?と同じ母という立場で心から震えたし、感動しました。マチルドの「真実は無価値。ワンクリックで忘れられ、人々は希望しか見たがらない」という言葉も今の時代に通じている気がして絶望したけど、それでも伝え続けることの意味や価値を本作の女性二人に勇気を貰いました。ドキュメンタリー風の物語だけど、ちゃんと物語として面白いし、ISや内戦ってよくわからないと思っている人たちにこそ、観てほしい教材にぴったりな作品です。2019年公開。
このデジログへのコメント
観て見ようか、、ためらってましたが、、
観て見たくなりました~(*´ー`*)
いつも、ありがとうございますm(__)m
> はらぺこさん
なんだかまとまりのないレビューでしたが、そういっていただけて光栄です(^^)はらぺこさんの感想も気になります♪
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