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「エンダーのゲーム」レビュー☆

2019年09月03日 01:32

「エンダーのゲーム」レビュー☆

エイサ・バターフィールド主演他。エンダー・ヴィッギン、禁断の<サード>の少年戦士。宇宙戦争を終わらせることが、彼の宿命―20XX年、謎の生命体フォーミックの侵攻から、からくも絶滅を免れた人類は、迫り来る第二次侵攻こそ、人類存亡を賭けた最終決戦と覚悟を決め、地球運命を託す新世代の戦士の育成を急いでいた。優秀な兄姉の存在によって、その頂点に立つ<戦争を終わらせる者>と期待され、政府によって誕生を特別許可されたサードの少年・エンダー(エイサ・バターフィールド)はその類まれなる戦闘ゲームセンスと出自から、国連艦隊の戦闘訓練を次々とクリアし、若干10歳にして自分の隊を率い、指揮官となるべく24時間あらゆるプレッシャーにさらされる。エンダーの才能を妬む者からは、卑劣な手段で攻撃され、命のやりとりさえも、訓練の一環だった。だが、地球に残された時間は、あとわずか。グラッフ大佐はついに、エンダーに最後の試練を課す。それは、失敗の許されない艦隊シュミレーション演習。だが、それには、エンダーの心を徹底的に破壊しかねない、衝撃の事実が隠されていた・・・。

8/10点!!かなり昔の小説なのに、今観てもまだ“近未来”なことが凄い。そして、子どもが主人公なのでSFだけどちゃんと理解できるし、世界観全体より、主人公の内面を重視しているので、楽しめます。地球滅亡を前にして10歳前後の子ども前線に出していいのかとか、その結果、壊れてしまった子どもの精神ケアはどうするのかとか色々考えさせられます。ドローンが多用されている今、将来的に、ゲーム感覚で戦闘に参加する未熟な若者ゲームと同じだと言い聞かせる悪い大人がリアルに存在する世界になりそうで、ただのSFファンタジーではないところが怖かったです。死の痛みを実感として知らない人間は戦地へ送り出してはいけないです。「一度攻撃されたら全滅するまで叩きのめせ」という考え方もいかにもアメリカで、そういう教育をされた子どもたちはエンダーのように後々無抵抗に傷付くことになるのではないかと怖いのとウンザリなのと半々な気持ちに。ヴァレンタインアビゲイル・ブレスリン)とピーター(ジミー・ピンカク)の優秀さと活躍が本作では描かれていないので、候補生から脱落した二人みたいな扱いで可哀想でした。戦闘練習シーンとかは大抵どれも似たようなもので退屈ですが、本作は展開が早いし、キャラクターも魅力的なので眠くならず、クライマックスはドキドキとワクワクとその先にあるやっぱりかの絶望と。エンダー以外のメンバーは落ち込んでない風でしたけど、エンダーと同様にダメージ受けますよね、普通。その辺りまで内面に沿って描いてくれたらもっと良かったと思いますが、思いのほか夢中になって楽しめる、私にとっては激レアなSF映画です(^^)2014年公開。

このデジログへのコメント

  • ロクロウ 2019年09月03日 09:21

    観たいと思ってた作品です。なかなか好評価ですね~。ぼくもそのうち観ますよ!

  • ユリ 2019年09月05日 01:06

    > ロクロウさん
    ぜひぜひ(^^)小説も読んでみたくなったんですけどSFを理解しきる自信がなくて(>_<)

  • ユリ 2019年09月09日 02:49

    > GRAYさん
    背景が宇宙が難しいんですよ(^^;)読みたい本がどんどん出てくるので一生あっても時間が足りないですよね(>_<)

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