- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
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ハンマープライス(裏へ続く)
2019年04月09日 15:17
つい先日
お仕事を終え、待ち合わせ場所であるおじいちゃんのおうちへ行くと
スチュワード「お嬢様、旦那さまを説得してくださいませ。チャリティーに行きたくないと申しております」
※会話は全て英語です
私「チャリティーって何?」
話を聞くと、チャリティーオークション形式のコンサートがあって
おじいちゃんは主賓として招待されてるのに「行かない」と駄々をこねてるそうなんです
スチュワード「主催者と折が合わないから、旦那さまはスネておるのです。人との交流は重要でございます。お嬢様、どうか説得なさってくださいませ」
う~ん
行きたくないものを無理に行かすのはどうかと思うけど
せっかく招いてくれたんだし
私はおじいちゃんの部屋へ行き
私「おじいちゃん、チャリティーコンサートに行かないの?」
おじいちゃん「ああ、おかえりイチゴ。クラシックなぞ私は何度も聴いておるし正直飽きてきた。
何より主催のジジイは何かにつけ私を呼びたがって、張り合おうとするのがいかん!」
私「せっかく呼ばれたんでしょ?行ってきたら?」
おじいちゃん「だが、私は気分が乗らないんだ」
私「私も付いて行ってあげるから」
おじいちゃん「本当か?スチュワード!!イチゴのドレスをすぐに準備してくれ。2人(アンとリリー)のも忘れるな」
スチュワード「すでに整っております」
おじいちゃん「そうか、ではイチゴ、すぐに準備しておくれ」
私「まだ2人が帰ってきてないよ」
おじいちゃん「そうかそうか。では、お茶(紅茶)でも飲んで待つとしよう」
スチュワード「(私に耳打ちをしながら)お嬢様の言いなりでございますな」
私「”私の交渉が上手”と言ってね」
スチュワード「理解しております」
と、こんな感じでコンサートに行くことになり
4人で会場へ
入口で軽く挨拶をしたのち、席へ案内されると
どこかのおじいさん「おや、お前が来るとは意外だな。いつものように来ないかと思ったぞ」
おじいちゃん「何を言う!招待への礼儀を貫いたまでだ」
どこかのおじいさん「いつもお得意の”忙しい”はどうした?女を3人も帯同して、たしかに忙しそうだな」
おじいちゃん「悪態が尽きないな。安い社交の花と同じに数えるな!私の可愛い娘と孫娘たちだ」
どこかのおじいさん「お前の死んだ妻以外にもうけた子か?」
おじいちゃん「勝手に言っていろ!」
(仲悪いのか?)
ものすごく悪態をつきまくるおじいちゃんと、知らないおじいちゃん(主催者みたいです)
悪口の言い合いもそこそこに、席に座る4人
アン「おじいちゃん、飲み物出る?」
おじいちゃん「ああ、呼べばすぐだ。すまない、飲み物を頼むよ」
そういう私たちの横に、男性が近寄り
関係者「休憩の曲をお募りしております。何かご要望がありましたらお伺いします」
主催者のおじいさん「お前は主賓だからな。何かあれば希望してくれ。曲名がわかれば、だがな」
どこまでも悪態をつくおじいちゃん達
本当は仲良しなんじゃないの?
おじいちゃん「私は正直、どれも聞き飽きた。イチゴ、何か聴きたい曲はあるかね?決めなさい」
そう言ってリスト(楽団が弾ける曲リスト)を渡され
3人で目を通すと
(National Anthem/World)(各国国歌)
国歌も聴けるの?
じゃあ~じゃあ~
日本の「君が代」をリクエスト
緞帳が開き、最初の曲は「エニグマ変奏曲」
これは知ってるぞ
小学校のころから何度も聴いてるぞ
2曲目はタイトルこそわからないけど、聴いた事ある曲
私「アン、この曲なんていうの?」
アン「シンプル・シンフォニー」
リリー「何でも知ってるのね!」(褒め言葉)
アン「ありがとう」
そんな折、テーブルに目をやると
お店でカード決済するかのような、小さな電卓みたいな機械が置いてある
私「おじいちゃん、これ何?」
おじいちゃん「今日はオークション形式(ハンマープライス)のチャリティーだからね。楽団の演奏を聴いて、これならいくら払ってもいいと思う金額をそれに入力するんだ。なに、お遊びのようなものだよ。イチゴが好きに押しなさい。いくらでも、何度でも押していいんだ」
へぇ~~~
色んな形式のコンサートがあって、なかなか面白い
とりあえず今の演奏にポチポチっと2万ポンドと入力(決定はポンドマークを押すだけでした)
すると、横にある電光掲示板に「No.2(おじいちゃんの番号) Table 1(私たちの座席) 20000(オークション金)」と表示され
その上にあるもうひとつの掲示板に「Total 48500」から「Total 68500」と、累計が表示されていきました
2曲目も終わり、少しの喧騒と同時にボーイさんたちがドリンクを運び回り
そこでセッティングを始めたのが、地元の小中学生で構成された楽団
そして、喧騒を横に低いメロディーが流れました
(君が代だ!!)
100%日本人(と思ってるので、チャチャ入れないで下さい)の私は、ジックリ聴き入り
先ほどの機械で「400万ポンド」と入力、そして決定
電光掲示板の色が、赤から青に変わり
ザワザワとする会場
裏に続きます
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