- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
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パリっとノリを効かせたヤツ
2019年04月03日 10:52
お仕事が早く終わったので、帰宅も少々早く
アンを迎えに行ってくれたリリーに電話をして「おじいちゃん家に集合ね」と告げ
私はいそいそとおじいちゃんのおうちへ
先日の手巻き寿司パーティーの際に”ちらし寿司”のお話をしたら
おじいちゃん「その寿司を私にぜひ食べさせておくれ。イチゴが美味しいと言うのだから、さぞかし美味しい日本の料理なのだろうから」
とお願いされたので、チャッチャと作ってあげようかと
おうちに着くと、おじいちゃんはお出かけだったので
料理長のお部屋へ行き、キッチンを借りる旨を話していると
ボブ「おかえりなさいませお嬢様」
珍しい!!
ボブがおじいちゃんに付いて出かけてない
(ボブはおじいちゃんの専属SPのリーダーです)
私「ボブはおじいちゃんと一緒にお出かけしなかったの?」
ボブ「はい、新人が1名増えたので、そちらの対応をしておりました」
そう答えたボブのスーツは少々くたびれ、遠目から見てもヨレヨレ
私「ボブ、そのスーツはお気に入りなの?」
ボブ「いいえ、持っているスーツの1つです。仕事で着るだけなので、何でもいいのです」
それはちょっと違う
人様は、顔や格好をよ~く見て、先入観で判断してくるというのも事実
ましてや、公式な場におじいちゃんと行く事も多いわけですから
おじいちゃんはボブのために、ボブはおじいちゃんのために
身奇麗にしておくことは、心をシャンとさせることでもあると、私は思うのです
で、ピーンと思いついたのが
”私の欲しいものをおじいちゃんが買ってあげたがってた”こと
私がいつも、ご飯を作ったりお茶しに来たりすることを
おじいちゃんは感謝してくれてるのです
私からすれば、おじいちゃんにお世話になってるのは私たちのほうですし
義理や義務の気持ちで、優しくしてるわけでもないので
”イチゴ、欲しいものがあったら私が何でも買ってあげるよ”と言われても
全部断っていたんです
別に、自分が「グッチのバッグが欲しい」だの「シャネルのドレスが欲しい」だの
何にもないし、お金に困ってるわけでもないので
約束してるけど、実行しないつもりでいたってわけですが
先日の暴漢襲撃事件(日記で書いてます)以降、おじいちゃんは私がおでかけする際にボブを護衛につけることが多くなり
ボブも勤務時間外なのに、私たち親子に付き合ってくれたりと
何かお礼したい気持ちは常々あったんですね
な~の~で~
私「ボブ、あなたのスーツを買いに行こう!私がおじいちゃんにお願いするから」
ボブ「そんな!スーツは自分で買いますよ。旦那さまからしっかり給料もいただいてますから」
私「それはあなたのお給料だからあなたのために使うもの。いつもアンやリリーの護衛をしてくれるから
私がおじいちゃんにお願いして、おしゃれでゴージャスなスーツを買おう!私はネクタイとハンカチでいい?
娘たちにお金がかかるから、それくらいしか出せないの」
ボブ「とんでもない!私は自分で買います。お心遣いに感謝しています。それだけで私は満足ですよ」
私「いいから!たまにはおじいちゃんにも私のワガママを聞いてもらうの」
ボブ「・・・ありがとうございます!」
そう言って、おじいちゃんに電話する私
おじいちゃん「イチゴ?どうしたんだ?もう仕事は終わったのかね?」
私「ええ、終わったわ。今ね、おじいちゃんのおうちにいるの」
おじいちゃん「そうか、私はちょっと行かなければいけないところがあってね。なに、すぐに戻るよ。私が帰るまで家にいてくれるのかね?」
私「いいわ。それと、おじいちゃんにお願いがあるの」
おじいちゃん「ああ、言ってみなさい。私が何でもしてあげるよ」
私「私の欲しいものを買ってくれる?」
おじいちゃん「なんと!!イチゴにも物欲が出てきたのかい?いいとも、いいとも。車かね?それとも全て注文のドレスかな?何でも私に言いなさい、イチゴを笑顔にさせられるなら新しい家でも・・・」
私「おうちはいらないわ。ボブにスーツを買ってほしいの」
おじいちゃん「イチゴのではないのか?」
私「ううん、私じゃない。ボブに買ってあげてほしいの」
おじいちゃん「何があったのかね?ボブには十分な手当てを払ってあるのだが」
私「ボブはいつもおじいちゃんや私たち親子の護衛をしてくれてるでしょ。私は感謝してるの。もちろん娘たちも。そんなボブの今日着てるスーツが、ちょっと古くなってるのを発見したの」
おじいちゃん「おお、そうなのか。イチゴはよく気が付いたね。わかった、おじいちゃんに全て任せなさい。
あの店を覚えているかね?アンのドレスを任せたお店だ。私が連絡しておくから、そこでボブのスーツを仕立てるといい。
どれ、スチュワードにもあとでスーツを仕立ててあげるとしよう」
※電話の向こうの声
スチュワード「光栄でございます」
電話を切り、ボブに伝え
そのままボブの運転で、服屋さんへ
ここは生地からボタンから、それこそ重さにいたるまでフルオーダーメイドできる
おじいちゃんご用達の服飾専門店
何度となくおじいちゃんと来ているので、お店のスタッフさんにも私が誰だかわかってもらえます
お店のオーナー「いらっしゃいませお嬢様。今日はジョン卿は一緒ではないのですね」
私「こんにちは。今日は彼のスーツを作って欲しくて来ました。
おじいちゃんが連絡してくれてますか?」
オーナー「もちろん伺っております。ジョン卿からお嬢様へ伝言も聞いております。
”服の値段を気にせず、ボブ様のために素敵な一式を選んであげてほしい”、との仰せでございます」
私「ボブ、どれでも好きなものを選んでね。並んでるものを着て、自分が着やすい物を見つけたら
そこから色や糸を選ぶの」
ボブ「お嬢様、私はこんな高級店でスーツを仕立てた経験がございません」
私「私もないよ。大丈夫!おじいちゃんが何でもいいって言うんだから。おじいちゃんは遠慮を嫌うのを知ってるでしょ?」
ボブ「しかし・・・私は護衛のために動きやすいものであれば、高くないもので十分と考えておりまして・・・」
オーナー「動きやすさでしたら、こちらがよろしいかと」
そう言ってボブに着させてくれた、ベース(仕立て、見立てのための素材別で出来た簡易スーツ)
ボブ「これは軽い!!お嬢様、肩が遮られずに動きます!」
そう言って、シャドーボクシングするボブ
それは良かった
私「色々着てみて、自分がいいと思うものを選んでね」
ボブ「感謝します!!」
そこからのボブは、まるで子どものように
あっちを着ては、こっちを試し
そっちを見ては、どっちか迷い
私「1着だけなんておじいちゃんは言ってないよ。3着くらい選びましょ」
ボブ「お嬢様!!それは旦那さまに失礼になってしまいます」
私「大丈夫!1着だけ買ったなんておじいちゃんに知れたら
”なぜイチゴは1着だけを選んだのだ?私はそんなに心の小さな男ではないぞ!30日、いや50日分ほど毎日取り替えられる分を用意しなさい”
(※おじいちゃんの言い方の真似をしてます)
って言われちゃうよ?」
私のモノマネに笑うボブとオーナー
ボブ「今のお嬢様のモノマネは、旦那さまの特徴と性格を十分に理解されてます。
私が笑った事は、どうか旦那さまには内密に。このお礼はお嬢様への安全確保でお返しします」
私「堅苦しいことは無しね。いつも守ってくれてありがとう」
ボブがあれこれ選んでる間、私も店内をうろうろし
ボブに似合いそうなセーターやシャツ、パンツ(ズボンのこと)をあれこれ物色
ボブ「お嬢様?そちらの服は・・・?」
私「これも買ってもらっちゃえ~~~!!きっとボブに似合うと思うから、着てみて!」
そこからはボブのファッションショーと化し、あ~でもないこ~でもないと言いながら
次々に服を着るボブ
とても嬉しそうです
で、それらとは完全に別!!
私の名誉のために言いますが、ちゃんと自分のお財布を開いて、予算と相談して
おじいちゃんにも、服を一式購入しました
金銭でも地位でも、おじいちゃんにいつも助けてもらってばかりですからね
それこそ真剣に吟味して、オーナーにおじいちゃんの上下の型を借りて
何度も服を当ててみて、色も真剣に悩んで
シャツ・セーター・上着・パンツ(スラックス)・靴下・ベルトと
ビシッとイチゴチョイス
この時点では(おじいちゃんに喜んでもらえるといいな)なんてお気楽な気持ちでいました
これの続きに関しては、また別の機会に
何はともあれ、ボブのためのおしゃれなスーツ一式は計5着
仕上がり次第、届けてくださるそうです
ボロは着てても心は錦なんて言いますが
ボロを着てると他人からの評価が下がるのもまた事実
ボブの男前があがった、ある1日を切り取ってみました
このデジログへのコメント
優しいね
いいスーツは着ている人を
引き立たせてくれますね。
ただ、
5着は多いような気がするけど…(笑)
考え方が素敵だな、と思いました。( -`ω-)b
誰であっても、第一印象は見た目から入ってしまいますからね。
いいですね、素敵な一日ですね、またボブもさらにカッコよくなりますね。
おじいちゃんのスーツもおじいちゃんイチゴプロデュースなので嘸、喜んだでしょうね。
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