絵空事に夢を見る

もしもたったひとつだけ願いが叶うなら。
僕は髭の根絶を頼みますね。
毎朝毎朝剃るのはメンドイんですよ。お肌も荒れかねないし、ああ嫌だ。

もちろんそんなことは夢物語なので、現実に向き合い、いそいそと剃る日々でございます。
身体の特徴なんて個人の解釈の問題にしか過ぎず、それぞれに良さがあります。
しかし隣の芝生は青く見えると言うように、人はないものねだりをしたがる生き物のようです。
これが人間関係の話になると複雑になってしまいます。

大好きな人だから、自分を見て欲しい。
いろいろなことに気が付いて欲しいし、気遣って欲しい。
それを言葉にして伝え、行動で表して、積み重ねていくことに愛情の実感があるのでしょう。
けれど人それぞれの感性があるので、わからないことがあります。
言わなくてもわかってよ！という期待が高まりすぎると、伴わない現実に失望を覚えてしまいます。
ただ傍にいてくれるだけでよかったのが、こうあって欲しいという理想に邪魔をされ、気持ちを疑うようになってしまう。そんなの悲しいじゃないですか。

信頼関係とは見返りを求めないこと。
愛情は無尽蔵ではないので、要求してしまうのは人の性だと思います。
それでも、良いところに着目して認め合っていけるのなら、それはとても素敵なことですね。