真っ直ぐな異性 曲がった為政者

『NIGHT SHIFT』

戦場での殺しあいを
経験している彼らに
新しい生命の誕生は
何より嬉しい出来事
だったに違いない










『ER』でも後半に取り上げられた紛争地での医療活動。
財閥御曹子カーターが戦地にその身を投じ、女性を愛し、我が子を失う。



主要メンバーの多くが軍隊経験者の『NIGHT SHIFT』では、より切実で深刻な問題として、戦争の後遺症が描かれている。







実際に現在でも《戦場》を抱えるアメリカにとって、帰還兵の心のケアは、ぬきさしならない、リアルな問題。


軍事国家を目指す《日本会議》と現政権に欠けているものの一つ、それが《戦闘》に付随するこれらマイナスの要素が、一切考えられてはいないということだ。




「神風が、吹いた」




森友学園の問題で、籠池理事長が何度も口にした《神風》―――


云わずもがな、蒙古の襲来で元の侵攻を二度にもわたり蹴散らしたΣ(￣□|||！！突風のことを指す。


神の国日本を護ったから《神風》と呼ぶ。神とは無論、天皇陛下だ。


極端な話、先の大戦で日本帝国が負けたのは、たまたま《神風》が吹かなかったから。


そう考える国粋主義者は以前にもいた。
その考え方をより一層、凝縮した進化形が、《日本会議》と云える。




次やれば、勝つ。

次は必ず《神風》が吹く。

何故なら、日本は天皇が治める神の国だから―――




だから、自民党の憲法改正草案は『天皇を国家元首に』と認める。

第一条 第一項 に、だ。

勿論、自衛隊の軍隊化も忘れない。




そのために《日本会議》が必要と考えるのが、森友学園でも話題の《教育勅語》。



『皇室国家のために命を捧げよ』



《教育勅語》に描かれる滅私奉公こそ、あるべき国民の姿なんだ、と。



防衛大臣の稲田朋美は力説する。

「靖国神社とは、不戦の平和を祈るところなどではない！

先の大戦で、国を護るために命を捧げた英霊に感謝して、有事には
、 、
我々も後に続きます!!

と、誓いをたてるところなのです」



―――だ、そうだ ┐(-。ー;)┌



皇室のために命惜しまず戦う若者こそ日本には必要で、そのための教育が必要なのである。
だから、《教育勅語》らしい。



ここが、日本の日本的な発想。



国を護る使命感があれば、戦地で何があろうとも、怯むことはない。


国家を護るために命を捨てるのは当然のこと。
だから、《神風》特攻隊があった。


心が傷つくなど、あり得ないのだ。


帰還兵の心配などは、時間の無駄。
それより大事なのは、既成事実！




《できちゃった婚》と同じ発想。




だからの無理筋、海外派兵だったが、残念ながら軍隊としての存在感を示す前に、撤収が決まってしまった。


もっとも、軍隊としてのデビューにこだわっているのは、日本だけ。
日本以外は、そんなことには期待もしてない。
┐(￣ヘ￣）┌



アメリカは今、帰還兵のリタイアが問題で、兵士の絶対数が足りていない。

必然、周辺警護には傭兵を充てる。

日本の《駆けつけ警護》に期待をするのは、この傭兵の代わりだ。



どこの馬の骨とも知れない傭兵に高い金を払うより、高い統率力で
タ ダ
無料の自衛隊の方が、断然よゐに決まっている。



実際、アメリカのTVドラマでは既に、アメリカ近海を日本の自衛隊の護衛艦が、当然のように護っていたりする。



アメリカ一般国民にですら、すぐにも分かるこんなことだが、何故だか日本の政府は、軍事デビューの方にこだわった。



★愛国心を高め、国防力を高める。



国の軍備は、あくまで皇室国家のためにある。

せめて、日本会議はそう考える。





だからの《教育勅語》だろうが、《教育勅語》は、元々は儒教。

神道とは、本来は相容れない。



皇室国家の国家神道を作る中で、有り体に云えば、国民を意のママに操るためのツールに選ばれた言葉。


君が代、日の丸、も同じこと。



国歌斉唱、国旗掲揚が大学までも義務化された今、君が代の口パクに「国歌歌わん者は五輪には出さん」と、森は激怒した。




★愛国心なき者、日本人に非ず！！

―――き、きな臭い。




日本と同盟国だったドイツに、戦後、こういう議論はない。
ナチス色を払拭すべく、国歌と国旗を変えたからだ。


だが、《日本会議》《自民党》は、君が代に、日の丸に、《教育勅語》に固執している。







安倍内閣は今、《道徳》の時間を正規の授業に定めた。

採点され、成績がつくようになる。



《教育勅語》は、《道徳》のテストには、うってつけ♪

暗唱出来たら、及第点。

出来なかったら、落第点。



「皇室国家のために……」



《教育勅語》を暗唱する森友学園園児たちの姿は、安倍にとっては目に入れても痛くない、愛しい姿だったに違いない。



それが、今回この騒ぎ。



残念だっただろうなあ (／。＼)













なんせ日本、現内閣は、先の大戦の反省も総括も、する気は全くない。


沖縄では、アメリカの基地作りは絶対だけど、先の大戦で亡くなられた沖縄の人の骨が、いまだに放置をされたままのようだ。





【JYMA】
《日本青年遺骨収集団》

ここで、『学生遺骨収集事業』というのがあり、デジのフレサンが一人、今これで沖縄に行っている。



小学生の通学路近くでも、平気で出土をする遺骨。





彼女はログに、こう綴る。



▼

70年以上も野晒しのまま放置していい理由など何処にもありません



例え政権政党がどこであろうと、国が責任を持ち取り組むべきだと思っています



もし国が本腰を上げないのなら、私達若い世代で取り組むことが、御英霊になられたみなさんへ報いる唯一の恩返しだと思っています
















掘り返す土の中から立ちのぼる、むせかえる死臭に涙が止まらなくなる中で、彼女は、戦争には絶対に反対としながら―――



▼

先人への感謝を忘れた民族は滅びの道を歩む



日本がそうならない為にも、多くの人に参加して欲しいと思います



私はこれからも、出来る限り遺骨収集に関わっていくつもりです























ログを書いた彼女は、20歳代半ば。

―――若い。



沖縄の現実に面喰らった様は強烈だが、やむを得ない一面もある。


沖縄は、戦後のかなり長い時間を、アメリカの占領下、日本ではなかったからだ。


沖縄の日本返還は、私が子供の頃だった。


つまり、例えば今、彼女たちが発掘している、米軍が日本人の死体をまとめて大量に埋めた場所―――



まず戦後から20年は、日本政府はその場所を知りようがない。



返還後も、アメリカに気を遣い、それはいまだに続いている有り様。


途中で、アメリカの影響から子離れをしようとした政治家も、居るには居た。



だが、彼は晩年、失脚した。



結果、アメリカに面と向かって、米軍が日本人の死体をどこに埋めたのかを、訊いた人は誰もいない。


これからも、暫くは無理だろう。




掘ったら出てきた。


ならば、こちらも掘れば出そうだ。




―――その都度の対応にならざるを得ず、NPOやボランティアが主体的に、というのが現実なのだろう。





今回の発掘の主催は厚労省でも、
ア ゴ ア シ マ ク ラ
食費・移動費・宿泊費は、全額、参加者個人の自腹負担だそうだ。


フレサンも、金銭的に5日が精一杯とのこと。志ある人たちの持ち出しによって成り立っているのだ。







ここにも、お国のやる気のなさが透けて見える。













軍備もそうだが、これが、ひとたび原発輸出となったら、湯水の如く、ジャブジャブお金を、ワンサカと使う。




何故かって？

それが、お国のためだから♪

＼(*^▽^*)／




通常ならば、2～3億円で済む海外での事前調査に、28億円もかけたことがあった。


その内の5億円は、復興予算から！！
Σ(-∀-；)


東北の復興予算は、散々、使い渋り余らせているからで、その挙げ句、入札では落札出来ずの不甲斐なさ ┐(;´д｀)┌

















護国万才。

愛国無罪。



今までは、それで突き進んできた《日本会議》と《自民党》だが、無理筋は、いつしかは綻び始める。


護国・愛国主義に心酔するあまり、自分たちの乗る船に浸水を許す。


もしかすると、愛国心のアダ花が、森友学園であり、籠池理事長なのかも知れない。


だが、進んだつもりの迷走よりも、足元に見つけた先人の遺骨を拾う地道な作業の方が、確かな歩みに、私には思える。