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【実録恐怖体験!/本当にあった、怒るラーメン屋6最終回】

2015年03月09日 13:21

【実録恐怖体験!/本当にあった、怒るラーメン屋6最終回】

【実録恐怖体験!/本当にあった、怒るラーメン屋最終回

★本作品は、実在する中華料理店に実際にお客として潜入したもので、

会話もすべてそのままに、恐怖度を(笑)盛り上げています。

最終回までご覧になっていただき、ありがとうでした。

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★前回までのあらすじ

ライスないよ、から始まったこのラーメン屋修行もそろそろ終わりかと思った時、

アベックがやってきた。

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私はふと、聞いた話を思い出した。

ラーメン屋チャーハン頼んだら、ラーメン屋来てチャーハン?って言われたよ。。

じゃぁチャーハン置くなよ!って思いました。」・・・・・・・それもスゴイよな・・・(笑)

そういや、ウチの近所のラーメン屋で、店の入り口に

【初めての方は醤油ラーメンからお願いします】とか書かれている店があったなあ

などと走馬灯のようによみがえる。。


ふと、新しくやってきたお客を見ると、年は20代前半の彼女と同年代っぽい彼氏

入ってきたアベックに、オヤジはわりと静かな口調でぶっきらぼうに言う。

ライス終わりだよっ!」

彼女は突然の声にちょっとびっくりした様子を見せたが

彼氏がいいよな?みたいな感じで彼女のほうを見やってから

「あ、大丈夫っす!」と言って、3つしかないテーブル席に腰掛けた。

ちなみに私たちはL字型のカウンターに座っている。


「何しよっかなぁ~~♪」ルンルン気分でメニューを広げる彼女

「俺は五目ラーメンでいいや。」と彼氏。 早っっ!矢野君みたいだな・・・(笑)

「五目かぁ・・いいね、それも!・・・野菜みそラーメンもいいなぁ♪」

オヤジ野球に見入っている。

この、つかの間の幸せがいつまでも続きますように、と女の様子を見てみる。

「巨っ!巨乳じゃないかっ!!わりかし!色白だし!

くそっ!このあとラブホ行くつもりだな、時間的にも!

うぬぬぬぬっ!  このいまいましい青春小僧どもめ~!」

私は親指入りもやしラーメンスープをすすりながら心の中で叫んだ。

するとやおら矢野君が話しかける。「なかなか、かわいいっすね!あの子」と

ニヤニヤしながら見透かしたように私の顔を見る。

「え、そ、そうかね?まあまあじゃないの~」私は興味無いフリをして切り抜けるw

彼女のいない矢野君がつぶやく。「あんな彼女だったらいいなっ!」



「決まった?」彼氏がうながす。

「うん、青菜ラーメンにするぅ・・・!」

彼氏は確認すると、テレビを見ているオヤジに向かって声をかけた。

「すんませーん!」

だが、オヤジは無反応。彼氏はひときわカン高く「すみませんっ!!」と叫ぶ。

オヤジは反応して、立ち上がり二人の方を見る。

「五目ラーメン青菜ラーメンお願いしますっ!」

オヤジは無反応でクルッと後ろを向いて作業に入る。。



・・・・・・なんかうれしいなあ。。。

誰にでも平等に無反応で!!(笑) 私はちょっぴり感動し、目頭がアツくなる。

その時、彼氏オヤジに向かって声をあげた。

「あっ、青菜ラーメンは麺半分で・・・・」

オヤジは何だョ、うるせえな、みたいな顔でアベックを無言で見る。

そしていきなり叫んだ!!!!。






「値段変わんないよっ!!!!」

彼氏はその声の大きさに一瞬ひるんだものの、 「あ、いいっす・・・・」と答える。

頼む、キミたち・・・。もうこれ以上オヤジイチャモン(笑)つけないでくれぇ・・・

私は神に祈りを捧げる。




そのうち先ほどの中年サラリーマンが食べ終わり、

「すんません!おあいそっ!」と立ち上がった。オヤジは手を止め、振り返り客を見る。



「650!!!」

おぃっ!!!円ぐらいつけろ、円ぐらい!

ったく、暗号かよっ!   私は一人で突っ込む。

矢野君はニヤニヤしている。

「そろそろ帰りましょうか?」矢野君が話しかける。

サイフを出そうとした私を矢野君が制する。

「ああ、いいっすよ、ここは自分が出しますから」

「え?ホント!マァジっすかっ!!」

・・・・矢野君、君は本当にいい人だったんだね。。

僕はキミみたいな素晴らしい人にめぐり会えて本当によかった。。

・・・・もう離さないよ、キミのこと・・・。

いつまでもずっと、そばにいておくれ・・・(バックは花びら舞うシチュエーションでw)

私は、タダならギョーザビールも頼めば良かったなっ!と内心舌打ちしながら、立ち上がる。


「すんませ~ん、お会計っ!!一緒で!」

「1,400!!!」だから円つけろっ!暗証番号じゃねえんだょ!(笑)

私は店の戸を開ける。あのアベック大丈夫かな、と思いながら…。

「きゃははは!!」笑い声が聞こえる。

オヤジを見ると手を止め女の客1点を見つめてにらみつけている

「こわっ!!!」私は背筋がゾッとした。


会計をし終わった矢野君とオヤジを見ながら外に出たとき、

戸のサンって言うの?レールみたいなトコ。そこにつまずいて外に飛び出してしまった。

転びはしなかったものの、その時何か白い物を蹴散らかしてしまった。


なんだろう?と思ってよく見ると、「塩」だった。

「塩?!」  私はハッと気づいた。

あ、あの商売繁盛を願って朝に店の前の片隅に盛る、「盛り塩」だった。

その盛り塩を私は蹴散らかしていたのだ、

そう、まるでカン蹴りのカンのように(昭和で終わった遊びwww)

入り口に近すぎなんだよ、バカオヤジっ!!


「あっ!!!」矢野君がクワッと目を見開いて塩を見る。

瞬間戸の隙間から店内を見るとたまたまだが、オヤジと目が合ってしまった。

声に反応したのか??戸を閉めながら矢野君の顔からみるみる血の気が失せていく!

「ヤ、ヤバイですよっ!殺されますよっっ!早く逃げましょう!!早くっっ!!」

矢野君はクワッ!とさらに目を見開いて私を見る。

私もクワッ!と目を見開いて矢野君を見る。

私たちは小走りにその場を立ち去り、角から店のほうを見たが、特にオヤジは出てこなかった。

「良かったぁ~~、助かった。」私は胸をなでおろした。

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・・・・あれからどのくらいの月日が経っただろう。

恐ろしくてもうあのラーメン屋には行っていない。

矢野君も、その後、あのラーメン屋に行こう、とは言わなかった。

一人で行ってるのだろうか。。



ある日の仕事帰り、ふと聞いてみた。

「あのラーメン屋、どうして通ってんの?そんなズバ抜けておいしいとも思わなかったけど」

私は矢野君に尋ねた。

矢野君はちょっと考えてから静かに言う。

「うーーーーん、そうっすねーー、いわゆる怖いもの見たさってやつですかね」

そう言うと、夕陽の中で健康的な白い歯を見せ笑った。

顔はトッポジージョのクセしてっ!!!www

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★本作品は伝え聞いた話として、あなたのお友達に、

あるいは酒の席での小話に、ご活用下さい(笑)

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★次回実録シリーズは・・・・

●【フィリピンパブの女】です。


「あの子かわいいっすねー」矢野君がニタニタ笑いながら女の子を見る。

オマエ巨乳好きだったのかょ!!

「オニィさん、カッコイイネ~~」

女の子矢野君を見て色目づかいにすり寄る。


おいっ!

二人で盛り上がってんじゃねーぞっ!!

・・・会社帰りのフィリピンパブ飲み会道中をお届けします(笑)

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このデジログへのコメント

  • ☆saeko 2015年03月09日 17:00

    本当にこんなお店があるんですね、行ってみたい気持ちになります

  • セレナーデ 2015年03月10日 07:33

    > ☆saekoさん

    えー、オススメできませーーん(笑)

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