- 名前
- セレナーデ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- えっと・・・ 好きなものはお笑い系ですかね。 誰が好き、とかではなくていい歌、 おも...
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【実録恐怖体験!/本当にあった、怒るラーメン屋4】
2015年03月06日 12:44
【実録恐怖体験!/本当にあった、怒るラーメン屋4】
★本作品は、実在する中華料理店に実際にお客として潜入したもので、会話もすべて
そのままに、恐怖度を(笑)盛り上げています。
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★前回までのあらすじ
会社の後輩・好青年矢野君に誘われるままに今、入ろうとしている埼玉県の、とあるラーメン屋。
事前情報としてもたらされた、その実態は修行道場のような所だったのだ。
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ガラガラッと音を立ててガラス戸は開いた。そして、オヤジと目が合う私。
その瞬間だった!!!
【ライスないよっっ!!!】
「ラ・・・・・・
ライスないよっ!!・・・・・・・・・。」
いらっしゃい!じゃなくて、ライスないよっ!????
あなたもその場面を想像してください。
とあるラーメン店に入り、ドアをあけたとたんに、顔を見るやいなや、
知らないオヤジから【ライスないよっ!!】って言われた時の自分の顔(笑)
「ライスないよっ!ライスないよっ!ライスないよっ!」
この言葉だけが何度も何度もこだまする。。
初めて来たのに【毎度っ!】も許そう。
「ありがとうございました」が、【ありゃあんしたー!】と聞こえるのも許そう。
だが・・・
そんなことを考えながら、ふと見るとオヤジがこっちを見てにらんでいる。私を見て。
あまりの突然の出来事にうろたえてる私の脇で矢野君がとてつもなく明るい声で叫んだ。
「あー、大丈夫っすよ~、すんませ~ん!」
な、慣れてる・・・・。。。
その目の光、修羅場EYE!!
オヤジは納得したようにくるっと後ろ向きになり、何かを始めた。何か作っているのか??
ふと店内を見渡すと、サラリーマン風の若い男性がラーメンを食べている。
私と矢野君は腰をおろしてメニューを開いたその瞬間だった!!!!!
「チンヂャオラーメンお願いしま~~~すっ!!」
かろやかに矢野君が注文メニューを発表する。
や、やられたっ!!!!!!
ずっと、ずっと考えていやがったんだ・・・。
今日の朝、いやきっと昨日の晩からだっ!
卑怯だぞ、矢野君、キミは私が怒られてさらし者にしたいがために、ここに・・・。。
ハマった・・。罠にはまった。トラップに!!
オヤジはと言うと、何の反応もない。後ろを向いたままである。
わ、私は何を注文したらいいんだっ!
そ、そうだ!私はもやしラーメンが好きだったんじゃないかっ!
なんだ簡単なことだ、私だってメニューを見ないで言えるさっ!!
その瞬間、いきなりオヤジが振り返ってこちらをにらむ。
し、しまったぁぁ!!早く注文しろって事かっ!!
オヤジはまるで取り立て屋のような顔で督促する。
うぐぐ・・・・出鼻をくじかれた私はおもいっきり噛んでしまった。。
「もらしらーめんっっ!!!!」
オヤジは私をにらんで言い放つ。
「あ??????」オヤジはぶっきらぼうに聞き返す。
「あ??」ってそんなぁ・・・・
ウンコすわりしてるヤンキーじゃあるまいしぃ・・・・。。
オヤジは片眉を下げ、いぶかしげに私を見る。
「あ、いや・・その、」私は対人恐怖症のようにどもる。
そのとき、矢野君がわりと冷静に隣で言った。
「もやしひとつね、すんませーん」
まるで川の流れのように、しなやかにそして笑顔で訂正発表。。
じょ・・・場外ホームランだっ!!!!
私はため息と恐怖とそして、あとはもう何がなんだかわからないこの世界の中で
ホームランを打たれてガックリ来ているピッチャーのように、
静かに注文を待つことになったのである。。
そのときだった!!!!
ガラガラっと音がしてまた客がやってきた!中年男性のサラリーマンである。
「ライスないけど、いい?!!」
オヤジは不機嫌そうにリーマンに向かって叫ぶ。
「あっ・・・・、ああ、、はい」
そしてしばらくリーマンはメニューを眺めていたが、ふっと顔を上げ、
後ろ向きのオヤジに向かって、中間管理職の威厳を保ちながら、
たくましい口調で、目をランランと輝かせながら、ひときわ大きな声で言い放った。
【中華丼っっ!!!!!】
プハッ!!!と矢野君が吹いている!!
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【本当にあった、怒るラーメン屋5】につづく。
このデジログへのコメント
> ゆうな(初心者)さん
へえ。佐野さんのお写真とか飾られてたらいいなあw
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