- 名前
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インチキ情報と根拠のない信頼
2007年01月23日 00:28
納豆には大きなダイエット効果がある――。
フジテレビ系生活情報番組「発掘!あるある大事典供廚1月7日の放送で、アメリカの大学教授の研究を元に「納豆でヤセる黄金法則」を提示した。体内で分泌されるホルモンであるDHEAにダイエット効果あるとし、これを増やす効果のある成分を含んだ納豆を組み込んだ食生活を紹介した。
しかし、それを裏付けるデータが捏造であったことが先日に判明した。番組中で紹介した実験データやアメリカの大学教授のコメントは、実際に測定したり発言したものではなかったという、ダイエット効果の根拠となる部分がいんちきだったというわけだ。
放送以降スーパーなどで品薄になっていた状態から一転し、テレビ局には抗議が殺到している。番組の打ち切りも検討されているような状況だ。
視聴者を騙したという点では非難は避けられない。
損失といえばお金と時間が少しばかり無駄になった程度だろうが、そんなことよりも「信じていたのに裏切られた」という失望が怒りの元になっているのではないだろうか。
取り上げられた食品は全国的に売切れるなど、高い影響力を持つ人気番組である。しかし今回に限らず、番組自体が眉唾ものであることは前々から指摘されている。でたらめに提供される情報は娯楽に過ぎず、教養ではない。
それでも、公共の場で情報を提供する以上、そこには責任が伴う。
後々の研究で根拠が否定されたのならともかく、番組の方針としての意図的な改竄・捏造を行っていたのならば、糾弾されてしかるべきだろう。
ただ、番組が視聴者からの信頼を裏切っただけの問題なのだろうか。
ちょっと調べてみれば、DHEAに確かなダイエット効果があると証明されているわけではないことぐらいすぐにわかる。自分で考えることをしないで、「テレビで言っていたから」と情報を鵜呑みにしてしまったのは視聴者の手落ちだ。
自分で物事を考える力がないのだろうかと不安になるが、仮にテレビで「戦争をするべきである」と煽り立てても賛同は得られないだろう。テレビの影響力は思想統一というようなレベルではなく、個人的な範囲に留まっている。
おそらく、本来ならば自分で判断すべきところを他人任せにしたい気持ちがあるのだと思う。自分の信じたいことを肯定してくれる、都合のいいことにだけ太鼓判を押してくれる存在が求められているのだろう。たとえ失敗しても「○○のせいだ」と責任転嫁をし、逃げ道を作ることができるので自分は傷つかないというわけだ。
盲目的に何かを信頼し、都合の悪いものになれば切り捨てる。
テレビ番組の捏造云々よりも、スケープゴートを信奉するというおかしな状況が珍しくもなくなってきたことのほうがよっぽど問題だろう。
このデジログへのコメント
一時期納豆が品切れだったけど現在は大量に売ってるよ。テレビの影響力って大きいね。
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