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趣味は読書、「小銭をかぞえる」読了
2014年11月21日 04:25
最近、年のせいか帰って、食事をして、横になってテレビを見ていると、いつの間にか眠ってしまい、夜中に目が覚める。
昨夜もそうで、三時過ぎに目が覚めた。本当は、今日電車で読む筈だった「小銭をかぞえる」の残りを全部読んでしまった。
表題作は、主人公が、藤澤清造の全集を個人的に出版するのに、印刷所への支払いがままならず、借金に奔走する前半と、同棲する女性の父親から、女性を通じて借金し、その後そのお礼に女性にご馳走しようとして、やはり最後は喧嘩してしまうといエピソードである。
何度か登場するこの6歳年下の彼女が、よく耐えているなと同情する。他の作品では、確か大事にしていたぬいぐるみをボロボロにされ、今回は既に300万も借金をしている父親に、重ねて50万の借金を頼まされてしまう。そして、最後は宅配ピザのお金を、10円やら5円、1円の小銭で払うのだ。その横で主人公は宅配寿司を食べて、しかも女性をなじっている。
粗筋を書いたら、本当に理不尽で不愉快な話のようだが、これが悲惨ではなく、面白く読めてしまう。
なぜなら、「そんなことするか」「そこまでやるか」とかツッコミをいれながら、読んでいるからだ。
昨日、また新潮文庫の「一私小説書きの弁」というのを買ってしまった。
「廃疾かかえて」とどちらか迷ったが、エッセイの方にした。残るは「廃疾かかえて」だけである。
正確には、幻冬社文庫に自選短編集があるが、これは全て既読の文庫に入っているので、現時点では、「廃疾かかえて」を読めば、文庫での西村賢太作品は制したことになる。
しかし、ここで敢えて間に数冊インターバルを入れようかと思っている。すぐ読めてしまうので、何だか名残惜しいのだ。
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