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趣味は読書、自己満足

2014年11月20日 02:50

夕食を食べて、だらしなく横になって、テレビを見ていたら、いつの間にか眠ってしまい、今しがた目が覚めた。
昨日、「小銭をかぞえる」の一編目「焼却炉行き赤ん坊」を読了。タイトルからは、ちょっと残酷な状況を連想したが、ここでの「赤ん坊」は比喩。しかし、タイトルに暗示されているような結末にはなる。
僕は、前にも書いたかもしれないが、ビートたけし筒井康隆ブラックユーモアが好きで、どうも西村賢太の作品を読むと、特に、同居者に激昂して喧嘩をする時の会話のやりとりなど、悲惨や嫌悪というよりは何故か笑ってしまう。それは、あまりに身勝手で理不尽な怒りであるため、ギャグのようにしか思えないのだ。このような感じ方をするのは、自分が異常なのかとも思うが、仕方ない。
西村賢太の作品を読み続けていると、何だか「男はつらいよ」のワンパターンを思い出す。結局は、こうなるんだろうなぁと、薄々分かった上で、それを求めるような感覚か。
私小説とはいえ、主人公と作者を同一視するのはどうかと思うが、時にここまで書くか、或いはここまで書かねばならないのか、と思う瞬間があり、それこそがこの作家の真骨頂なのだろうなとも思う。人間の持っている矛盾理不尽を、正直に描いている。晒け出し方が、少し極端だが、ここまでしないといけないのだろう。

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