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趣味は読書、読了そして

2014年11月12日 21:15

「二度とはゆけぬ町の地図読了。昨夜、このログを書いてから、少し読んでいた三編目の「潰走」を読んでしまい、今朝の通勤電車で、最後の一編「腋臭風呂」を読了
「潰走」では、貫多が今度も、結局アパートを追い出されるだろうと、予想しながら読んで、その通りになった。
「腋臭風呂」では、後半また、「貧窶の沼」で悠美江の恥部罵倒するのと同じように、デリヘル嬢の腋臭が引き金になって罵倒が始まる。これは、読んでいて、思わず笑ってしまうのだ。
時折、作中の主人公は喧嘩をするが、その時、自分のことを「ぼく」と言うのだ。これが、また何となくアンバランスで逆に良い。当然、「おれ」と使うべきところだと思うのだが。
帰りに、角川文庫の「人もいない春」という作品集を買おうと、書店を見たが置いてなかった。
早く読み終わった時の為に持って行った「トニオ・クレエゲル」トーマス・マン岩波文庫(再読)を読み始める。
この作品は、北杜夫に夢中になっていた20代の半ば頃読んだのだと思う。「マンボウ青春記」の中にトーマス・マンに夢中になっているという記述が出て来て、それに触発されて読んだのだと思う。
耄碌して、ほとんど忘れているので、新しい作品を読むような感覚である。

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