そんなことで大丈夫？

【阪神】ボイヤー「カット教えて～」デビュー直前に突貫工事

スポーツ報知6月21日(金)7時2分配信
【阪神】ボイヤー「カット教えて～」デビュー直前に突貫工事



　阪神の新外国人、ブレイン・ボイヤー投手（３１）＝前ロイヤルズ３Ａ＝が２０日、リーグ再開となるＤｅＮＡ戦（長野）を翌日に控え、突貫工事に着手した。直球とカーブだけで勝負すると宣言していた新助っ人が方針転換。カットボールの“緊急習得”に挑んでいることを明かした。

　長野への移動前、甲子園の室内で行われた全体練習だった。大親友・スタンリッジに新球の握りを尋ねると、さっそくキャッチボールで試した。「そんなに（習得が）難しいとは思っていないよ。理想としているスピン、軌道に近づいている」と胸を張った。

　本来の持ち球は自称１５９キロの直球にカーブ、チェンジアップ。１軍合流した１８日には２軍戦で打ち込まれたチェンジアップを封印し、巨人・江川と同じ直球とカーブだけで勝負すると豪語した。だが、たった２日で“江川化”を撤回。その理由を自信たっぷりに明かした。

　「自分の腕の出どころ、フォームを見てもカットが適している」。２軍戦では４試合に登板し、計４イニングで３失点。１９日のシート打撃でも初球の直球を新井良に右翼フェンスまで運ばれた。「初球を直球から入るのもなかなか難しい」と自己分析したが、中西投手コーチは「トライはしてるけど、どうかな。あの投げ方は…」と首をひねった。

　２１日に１軍登録され、ストッパーとしても期待される新助っ人は「左打者のバットをへし折るような変化球。握りが心地よくなれば明日にでも使える」と強気一辺倒。デビュー直前にトライした“即席カット”に注目だ。

　◆ボイヤーのワイルドな？アラカルト
　▼ハンティング　子供の頃から狩りが趣味で、鹿やカモを仕留めて食べていた野性派。ウサギ狩りの経験もある。
　▼フライング発表　入団が正式発表される前の５月２０日、自身のツイッターで「Ｈａｎｓｈｉｎ　Ｔｉｇｅｒｓ！！」とつぶやく。翌２１日にはカタカナで「グッドナイト」とツイート。
　▼移動は苦手？　９日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦（飯塚）を移動中の寝違えで緊急回避。新幹線移動だったが、その後、対策を問われると、なぜか「長時間の飛行機には乗らないこと」。
　▼強運の持ち主　高校時代は外野手だったが、最後の試合で投手として登板。その投球がスカウトの目に留まり、００年にドラフト３巡目でブレーブス入団。