- 名前
- たかふみ25
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- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【女優魂!】00-1、お花見だよ!
2013年03月22日 23:12
お花見。
東京では3月にできてしまう。
違和感を否めない麻衣子だった。
「わたしのところでは、花見は大型連休がピークなのよ」
つまり、花見は新入生を感激するイベントの前後に多いわけだ。
しかし、こちらでは花見は春休みのイベント、卒業の別れの名残という側面があるのだった。
「カルチャーショックだねえ~」
野香がお弁当持ってきて現れた。
「ご馳走になります」
「む。調理担当はこちらに二名もいるのに、更にお弁当かい」
お料理部と兼部してるみはると、炊飯器である織座。演劇部に調理要員は十二分だ。
「でも、プロの技を堪能できるのは貴重な経験じゃないかな?」
と微笑むのは部長の奈美恵。
野香は奈美恵の下宿先になる喫茶店のマスターだ。
「いつも食べてます」
とみはる。喫茶店めしは彼女の研究の範疇なのだ。
「…あまり歓迎されてないのかな」
不安がる野香。
「そんなことないよ。お弁当がいっぱいになったから、嬉しい悲鳴ってヤツだよっ」
フォローする奈美恵。
「わたしとしては歓迎なのよ。賑やかな方が好きだし」
と麻衣子。
「あれ?」
野香が麻衣子をきょとんと見つめる。
「どこかで見たような…」
「わたしははじめましてですが」
「デジャブてヤツでか」
「いや、多分以前にすれ違ってるかと。私、ひとの顔覚えるの得意なんで」
「口説き文句ってヤツだな」
「麻衣子んは渡ん」
「そんなんじゃないですよ~私百合じゃないし」
「まあまあ。冷めないうちに食べようよ。春休みに乾杯~」
「部長~!!気にしなすぎです」
聖蘭学園演劇部の飲み会が始まった。
続く!
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