- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【良い子の諸君】最終回-06。おさばら。
2013年03月10日 18:02
「なんなんだ、このパーティーは」
春夏がホワイトボードに突っ込む。
世界を守った魔法少女と世界を滅ぼさんとした悪の組織が、同じテーブルに談笑している。
いくらほぼ一年前に和解したとはいえ、度が過ぎてるだろう。
闘いのとばっちりで家を焼かれてる春夏にはたまったもんじゃない。
「まあいいから呑んでくださいです」
「バカサラ!」
懐かしい顔にシャンパングラスを渡される。
「なぜここに?」
「私は元々は有希の担当妖精だったんですよ」
くいとグラスを飲み干すサラ。主賓の関係者なら追い出す道理もなし、追い出すつもりもなし。
「まあ、ゆっくりしてってよ、お姫様」
因みにサラはメイド服ではなく着物姿だ。
「もう1人の主賓がきたぞ~」
誰かが言う。琴が到着したようだ。
「……不当判決」
「あらあら。まだ何も言ってないわ~」
「……ん。どうせ合格」
何の心配もなさげな有希だった。
「確かに合格したわ~」
「良かったですっ~」
「これで遠慮なく料理を振る舞えるですわ~」
「あらあら!スイーツが人出不足ね~」
「主賓が厨房に立つなだよ」
「主賓だから厨房に立つのよ~、うふふ」
「……そうだな」
厨房に立ち、つまみ食いする有希。
「主賓はテーブルの料理を食べるべきだよっ」
「……つまみ食いが美味い」
「とりあえずスイーツは作らせてもらうわ~」
上機嫌に食材をチェックする琴。
「全く以て賑やかだね」
……。
何とか食事もスイーツも完成したようだ。
「え~、それでは主賓に挨拶をたわまろうと思いますっ」
茜の進行でパーティーが開く。
静寂。
「…………感謝」
以上。
そりゃねえよ!しかし、有希らしい挨拶だ。
「あらまぁ!有希ったら。わたしも感謝よぉ~」
琴がにこやかに挨拶する。
「……助かった」
「とにかく、進学おめでとう~」
沢山のクラッカーが鳴る。
「火気厳禁だってば~」
「盛大に祝うのじゃあ~」
「ぴよぴよ~」
「パーティーとは、悪くないものだな」
ネロが見回して微笑む。
ケーキがテーブル中央に来る。
「それでは蝋燭の火を消していただきます~」
「ふー」
「……てい」
チョップで消す有希。あぶねー!
「あらまぁ!」
続く!
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