- 名前
- たかふみ25
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- 40歳
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【良い子の諸君】最終回-05、3月6日。
2013年03月09日 11:07
3月6日。
小白川大学の合格発表の日である。
琴は義妹たるかずねと一緒に合格発表を見ていた。
「ばんざーい、ばんざーい」
「あった~!きゃあああ」
歓喜の声がBGMとなる。
「ゴクリ」
貼り紙の番号を指でなぞる……。
普通にありました。
「ほっ」
オーバーアクションに喜ばず、優雅に胸を撫で下ろす琴。
あまりオーバーに喜ぶと、いろんな声が掛けられるから、それを避けるためだ。
しかし、そんな気遣いは見破られてた。
「おい!そこの美人さんが合格したぞ!ばんざーいばんざーい」
「ばんざーいばんざーい」
合格発表のばんざいに命をかける彼らには容易い事だった。
「あらまぁ、ありがとう」
「まじ?こんな美人と学生生活送れるん?やった~」
聞き付けた他の合格者が琴を取り囲む。
「ふっ。彼女は渡さないよっ!」
かずねがイケメン演技で挑発。
「なんだ彼氏つきか~ちぇ~」
「ふっ」
高瀬邸。
「琴さんの残念会、と」
ホワイトボードにそんな事を書く小春。
「琴さん合格したですっ~!」
「それはそれで残念だよ」
「小春のいぢわるな一面も素敵ですわ~」
目を輝かせる千歳。
「いいから、料理を並べる作業に戻るんだよ!」
会費制にしたら、意外と多数な出席になり、料理をいくら並べても足りないのだった。
「……ふ。わたしの仁徳」
主賓は既につまみ食いに入っていた。
「麻衣子先輩からお祝いメール来てるですっ!」
「プリントアウトしてそこに置いといて!」
「こんにちは~(^∇^)」
「お前は来んな」
「あうっ」
春夏が松見にドロップキック!
「火事は起こしませんから~」
「とりあえず、火気は没収な」
松見の荷物には多数の花火やマッチや蝋燭が!
「冗談キツいよ先生~」
「キャンドルサービスや花火大会も楽しかろうと思って!」
「ぴよぴよ!」
「ここで逢ったが百年目!」
「無礼講じゃあ~!」
悪の幹部どもまで来やがった。
「なんであんたらが来るですわ」
「わしゃ教会の主じゃあ。琴ちゃんの保護者じゃあ」
「そうだったですわ!」
戦慄する千歳。
「あと47人来ますわ」
「いや、さすがにシスター達には自粛じゃあ」
「ほっ」
胸を撫で下ろすりの。
「余も来たぞ、よきにはからえ」
敵の皇帝も来たぞ!
もう何がなんだか。
続く!
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