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成程話:[お先にどうぞ]と言った回数
2012年06月30日 14:38
デイビッド・ハミルトン氏の心に響く言葉より
『貴方の健康と幸福は[お先にどうぞ]と言った回数で決まります』
[親切な人]であることの重要性は貴方が思っている以上です。
例えば噂話に関する心理学の研究では、私達が友人や同僚のことを話す時にもっとも話題にし易いのが[その人が親切かどうか]だとわかっています。
親切は私達が気持ちよく暮らす為の潤滑油。
親切な態度はその人の人間的魅力に繋がるだけでなく、心身の健康にも大きく関わっていることが近年の様々な研究で明らかになってきたのです。
119人の日本人女性を対象にした実験では親切行為を数えるだけで幸福感が増すことがわかったのです。
対象者のうち71人に他者への親切行為を毎日ノートに記録して回数と内容を把握する作業を1週間行なって貰いました(残りの48人は比較の為のグループで何も指示しません)。
そして、その前後で自分の幸福度を数字に表して貰い比較しました。
すると指示を受けなかった48人には目だった変化がなかった一方で、親切行為を数えたグループでは71人全員の幸福度が高まっていたのです。
米国で行なわれた別の調査では3296人の対象者のうち実に95%の人が[人助けをすることで気分がよくなった]と答えています。
その他[温かい気持になった][高揚感に包まれた][元気が湧いてきた]等具体的な効果をあげる返答も多数ありました。
それだけではありません。
53%の人がそのお陰で[物の見方が楽観的に変わった]とまで答えているのです。
殆どの人はそれらの感情が何時間も持続し、人によっては数日間も続いたと報告しました。
つまり、親切を身につけることで一時的な気分の変化だけでなく[心を変える]こともできるのです。
人に親切にするとオキシトシンやセロトニンなどの脳内物質が放出されます。
これらの物質は気分の改善に役立ち、前向きで楽観的な心理状態をもたらします。
親切を続けるだけで[気分よく毎日を過ごせる頭]ができていくのです。
特にオキシトシンには親近感を強めるはたららきがあり、他者との絆を強めてくれます。
人に親切にすることで抑うつ感情が軽減したり、幸福感が増大するのは脳内でこれらの物質が作られ科学的な作用が起きる結果なのです。
親切の習慣を長く続けると、脳内の神経の道筋が変化して、いい気分がより長く維持されるようになります。
セロトニン、オキシトシンの濃度が高く保たれ、脳がその状態に慣れてくるのです。
『[親切]は驚くほど体にいい!』飛鳥新社
人に親切にしたり、人の役に立つような活動は、うつ等の精神疾患の治療に役立つという。あるいは、ペット等の世話をすることも[何かの役に立っている]という気持がおこり、同様の効果があるとか。人の役に立ったり人に親切にするには人の気持が分からなければできない。どうしたらもっと人が喜ぶだろう、相手の気持や身体が楽になるだろう、と考える[利他の心]。
利他の心とは、自分の損得より人の喜びを優先させること。健康と幸福は[お先にどうぞ]と言った回数で決まるとか。小さな親切を積み重ね、健康で幸せな人生をおくりたいな。
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