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球児!

2010年11月22日 08:47

球児!

球児、今オフメジャー封印「それしかないやろ」
2010/11/21 9:19 配信デイリースポーツ
球児、今オフメジャー封印「それしかないやろ」
チーム対抗のスピードガン対決を制し、藤川(左)は福原と抱き合う=甲子園(撮影・峰大二郎



 阪神藤川球児投手(30)が20日、今オフポスティングシステムによるメジャー移籍を断念し、来季も阪神でプレーすることを明かした。シーズン終了後、自身の来季について口を開いたのは初めてで、この日は甲子園でのファン感謝デーに参加。06年に思いを抱き、2007年から球団側に訴えている「夢」は不変だが、来季も「封印」してタイガースのために全力で戦う。
  ◇  ◇
 相当な覚悟と共に描き、口にしてきた大きな夢だ。中途半端に投げ出すようなことはしたくない。今も変わらぬ思いはあるが、来季もタテジマを身にまとう。雪辱を期す11年。藤川タイガースの一員として戦う。
 「それ(阪神でプレー)しかないやろ。何も起こっていないから。(メジャーの思いは)それはこれまでも言ってきてるから。話し合いっていうか、ダメって言われたら行けないですから」
 秋晴れの下、ファンと触れ合った一日に来季への思いを口にした。「(来年以降の)話は進んでるんちゃうかな」と、すでに代理人を交えた球団側と話し合いが行われていることを示唆。内容は不明だが、球団側がポスティングを容認しない以上、今回も断念となり、思いを「封印」することになる。
 「(メジャーは)一つの目標というか、26歳になって自分がこうすると決めたことだから、変えるつもりはない。(変えると)球団にも失礼だし野球に対しても失礼」
 26歳だった06年、同じ高卒入団時からの先輩の井川が、ポスティングヤンキースに移籍。そのころから芽生えた夢を、翌07年から、井川の代理人だった橋岡弁護士と共に球団側に訴えてきた。メジャーへの移籍=タイガースとの別れ。夢の公表は簡単な決断ではなかったからこそ、信念ともなる思いは揺らがない。
 来年に取得可能な国内FA権に特別な意識はない。順調にいけば再来年中に海外FA権を取得でき、13年からメジャー挑戦が可能になるが「それは分からない。自分の状況、球団のこと、自分の成績をトータルで出していくこと。あとは球団サポートしてくれると思う」と話す。遠い未来より今は来季の戦いに視線を向ける。
 「僕は1、2年目のプレーヤーじゃない。やることは一緒。自分のやることに取り組めば、成績を残せる自信はある。チームのことは2月1日から考える。まずは自分のこと」と、甲子園などでのトレーニングも順調にこなしている。今季の屈辱は来季へのモチベーションだ。頼れる守護神が、日本一を目指してタテジマに身をささげる。

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