- 名前
- 絵梨菜
- 性別
- ♀
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 小柄なのでいつも若くみられます。^^ 楽しくメールできる方、待ってます。
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送り人。。。
2010年03月28日 11:41
ものごころついて、初めて死というものに直面したのは。。。
三歳の頃、祖父の死。
永く病床にいたその人を私はあまり記憶にない。
当時は、自宅で最期を看取るということは、一般的だったのだろう。
臨終の場にも立ち合っている、らしい。
記憶が定かではない。
お葬式の記憶だけは、かすかに残っている。
白木の棺に入れられた祖父を囲んで、親戚の伯父さんや叔母さんが、お酒を飲んでいたことは、覚えている。
哀しい場面のはずなのに、時々冗談を飛ばして笑い声すら聞こえていた。
祖父の死は、私にとってそんなに哀しいことではなかったけれど、その光景はとても不思議だった。
お葬式が終わって皆がいなくなった夜。
母が義父の位牌の前で静かに泣いていたのも覚えている。。。
そして。。。
弟の死。。。
かなり衝撃的だった。
6年間も引き籠っていたんだから、
こうなるであろうという予測は、とうについていたはずなのに。。。
家族が哀しみに暮れている中。
病院から自宅まで遺体が運ばれて、葬儀屋さんが来て。。。
先祖からの菩提寺に連絡。
親戚に連絡。友人は、少なかったがお世話になった人にも連絡。
枕経が流れる中。
傍らで、兄と葬儀屋さんが話してしる。
祭壇のランクはどうする。
棺は、どれがいい。
遺影にする写真はあるの。
通夜の食事はどうする。
弔問客へのお返しはどうする。
その横で、義姉と私がバタバタと動いている。
親戚への連絡、これで全部やったかなぁ。
○○さんには、連絡せんといかんなぁ。
遠方から来てくれる人の宿泊先はどうする?
もうこんな時間やな。ご飯どうしょ?
死の悲しみとは、別のところでパタパタと事が進んでいく。
母だけが一人。我が子の死を悼み、涙していた。。
そんな母も弟の死から一年後に亡くなった。
死んで漸く楽になったこの人を思い、涙している間もなく。
弟の時と同じように、パタパタと事が進んでいく。
以前よりも手慣れている自分が妙におかしくて、哀しい。
母と向き合ったのは、お葬式が済んで皆が帰ってからだった。
「お母ちゃん。あんたの人生ってなんやったの?」
昔、母が義父の前で泣いていた時もこんな気持ちだったのか。。。
そして、父の死。
苦労かけやっがって。。。
と愚痴をこぼしたのも、お葬式が終わってからだった。。。
私は、良き送り人であったのだろうか?
これから先、いったい、何人の死を送っていくのだろうか?
主人、主人の祖母、北白川の伯父や叔母。。。
恐らく、私が見送る事になるであろう人達。
私は、良き送り人でいられるのだろうか?
五分咲きの桜を見つめて、溜息をついた。。。
このデジログへのコメント
葬式の記憶とはまた悲しく切ない…
親しい人の死をまっすぐに見つめておられる貴女に敬服します
> ベソさん
静かに人の死を受け止められる送り人でありたいと思っています。
いつか私が送られる側になるまで。。。
> rousillonさん
写真の桜の変化に気付いてくれてありがとう^^
咲き始めてから急にまた寒くなったので、今年の桜はゆっくりと咲いていきます。。。
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