- 名前
- くまごろう
- 性別
- ♂
- 年齢
- 56歳
- 住所
- 鳥取
- 自己紹介
- 最近は正しい近代史を中心にログを綴っております。 日本人であることを誇らしく思う今日...
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昨日の続き。
2009年12月19日 20:54
くまごろうが本当に言いたいのは、日本は全然輸出依存国家ではないというお話です。
「そんなはずはないでしょ!」そういう方もたくさん居るはず。
でもね、事実なんだからしょうがない。
GDPってご存知ですか?
国内総生産のことで、いまや経済の指標となっています。
昔は、GNP(国民総生産)が指標になっていました。
GNPというのは、赤ちゃんから寝たきりのお年寄りまで、一人一人に生産高を割り振る方式でした。
「国民一人当たりの生産高」というやつで、非常に指標としては心もとないものでした。
今のGDPというのは、その国の総生産高がそのまま反映されるものなので、ちょっとはましな指標です。
さて。
そのGDPに占める貿易の割合を見てみると、日本の生産高のわずか30%しかないんです。
たった3割。
ただし、金額的には車の輸出だけで数十兆円とかいうとてつもないものになるので、あくまで割合という側面で見ていただきたいです。
例えば中国では70%くらい、ドイツでも50%を軽く超えます。
つまり、対GDP比で見る限りでは、それほど突出して高いわけではないということなんです。
しかも世界中で見ても、下から2番目とかいうレベルの数字なんです。
ちなみに輸出入依存度が最低なのはアメリカ。対GDP比で、わずかに20数パーセント。
これ、どういうことかというと、日本は、物を作り出す能力がとてつもなく高いということなんです。
要は国内にいっぱいモノを持っているということです。
しかも、資源の乏しい国のはずなのに、思ったほど資源の輸入は多くない。
有効活用、リサイクル、もったいない。
そのおかげで、わりと効率よく資源を利用しているということにも繋がります。
効率のよい生産力で製品を量産すれば、当然ながら、在庫がだぶつく。
結果、値段を下げざるを得ない。
デフレスパイラル。
ま、こんな感じでしょうか。
実際はそんなに簡単なことじゃないんですが。
まあそれは置いといて。
たかだか日本経済の30%の業界が、多少収入が落ち込んだところで国家が経済破綻なんてありえん。
つまり何が言いたいかというと、「円高の直撃ごときで日本経済が破綻するなどありえない」ということなんです。
実際、15年くらい前に、円が60円台に突入しそうになった頃にも、そんな妄想いっぱいのエコノミストたちが叫んでいました。
彼らは、「2000年頃には、日本経済は円高で破綻する!」といいながら、そんなくだらない山ほどの書籍を売りさばいた。
もう10年以上経っているんだけど、いつ破綻するかな?w
まさに彼らは「オオカミ少年」のごとく、円高が進む今、また気が振れたように騒ぎまくる。
もうええっちゅうねん。
彼らの脳内お花畑では、輸出産業こそが日本経済を支えていることになっていて、自動車や家電が輸出の花形で、為替の乱高下で一喜一憂するという。
こいつらときたら、まったくもってアホンダラな思考回路しか持ち合わせていない。
まあそのへんは、もっと詳しく突っ込んでみたいと思います。
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