またまたカード勝ち越し○●○

２・５差だ　虎７カード連続勝ち越しで“最接近”
2009年9月7日（月） 7時2分　スポーツニッポン

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＜広・神＞７回表１死、三塁、鳥谷の左飛で三塁走者・赤星ホームイン（捕手・倉）
　【阪神４―１広島】阪神・真弓監督の執念の采配が見事に決まった。２回に１点を先制されて、なお２死一、三塁で先発の下柳を今季最短で交代。通算１２１勝の実績や４１歳ベテランのプライドよりも、チームの勝利を優先させた。

　「いつもは粘って自分のピッチングを取り戻していくが、きょうは悪すぎた。打線が打てない感じもあって、あれ以上は苦しくなる。代えづらくはなかった。残りも少ないし、もう一戦一戦だから」

　代わった桟原がフィリップスから三振を奪い最少失点で食い止めると、６回に打線が今井をとらえた。平野と鳥谷の連打で１死一、二塁から新井が厳しい内角直球を左翼線ぎりぎりに運ぶ二塁打で２者を還した。

　「倉さん（のリード）はインサイドが好きだから読みというか頭に入れてマークしていた」。かつてのチームメートの配球を読んでのＶ打。さらにこの回、浅井が適時打を放ち、７回には鳥谷の犠飛で加点した。

　逆転するや、指揮官はすかさずアッチソンにスイッチして、８回からは藤川を投入。セットアッパーと守護神がそれぞれ２回を１人の走者も許さない完ぺきリレーで広島を振り切った。

　０８年開幕以来となる７カード連続勝ち越しで、ヤクルトとついに２・５ゲーム差。中日が３位だった５月３１日以来、９８日ぶりの最接近だ。「面白くなってきた」。総力戦でつかんだ１勝でＣＳ進出がより現実的となり、新井の声も弾んでいた。