初采配は黒星

ＷＢＣ代表候補の藤川、ダルビッシュらが練習試合に登板
スポーツナビ - 2009/2/11 17:17

　プロ野球の阪神と北海道日本ハムの練習試合が１１日、沖縄・宜野座で行われ、第２回ワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）の日本代表候補に選ばれている阪神の藤川球児、岩田稔、北海道日本ハムのダルビッシュ有がそろって登板した。

　２回から登板した藤川は、１死走者なしで迎えたボッツの打席で、カウント０－２からの３球目に今季から導入される「１５秒ルール」が適用され、１ボールのペナルティが与えられた。結局ボッツを四球で歩かせると、続くＷＢＣ日本代表候補の稲葉篤紀にはセンター前ヒットを浴び、１死一、二塁のピンチを背負う。しかし、後続の中田翔、鶴岡慎也を打ち取り、１回を無失点に抑えた。
　試合後「コンディションが良くなかった」と語った藤川は、ダルビッシュとの投げ合いについて「意識したけど全然だめだった。あっちは１５０キロ出ていたけど、こっちは１３７キロぐらいだった」と消沈気味。「今は最悪の状態なので、しっかり調整したい」と１６日から宮崎で始まる代表合宿へ向けて意気込んだ。

　先発のマウンドに上がった岩田は、１回を３者凡退に打ち取る無難なピッチング。「コンディションは順調。真っすぐでファウルを取れたのが良かった」と手応えを感じていた。

　一方、北海道日本ハムの先発・ダルビッシュは、２回を投げ打者１０人に４安打を浴びて１失点。しかし、不安視されていた「１５秒ルール」の適用はなく、伸びのあるストレートを主体に３三振を奪うなど、順調な調整ぶりをアピールした。