金本＆新井

阪神・新井、オール引っ張り＆３連発締め！
サンケイスポーツ - 2009/2/8 8:02

　阪神の新井貴浩内野手（３２）が沖縄・宜野座キャンプの７日、フリー打撃終盤で猛デモを敢行した。三塁側ケージに入ると、３２スイングでサク越え１１本の大爆発。腰の不安を一掃するフルスイング全開で、真弓明信監督（５５）が目指す５番構想に“お任せあれ”とバットで示した。

　アーチストの本能が突如お目覚めだ。昼下がりのフリー打撃で、新井が猛爆デモ。思い切り振って振って、引っ張って、腰の不安を一掃した。

　「何年も調整してきているんで大丈夫ですよ。何にも焦ってません」

　３カ所でのバッティング。中央のマシン相手にはミートを心掛け、右方向へ。３７スイングでサク越えはゼロだった。一塁側でも、打撃投手の球を右方向へ。２３スイングでまたまた不発。４６００人の観衆も首をかしげ始めた矢先だ。三塁側寄りのケージに入るや、意識して思い切り振った。

　「今の段階でのフルスイングしてますよ。振り込んで、振り込んで、疲れた中でさらに振り込んで、どうなるか…」

　気持ちのこもったラスト３２スイングはオール左方向。そしてアーチラッシュ。途中、４連発でファンの度肝を抜き、ラスト３球はライナーでスタンドインの３連発締め。ヒット性でなかった打球は２球のみ。「打撃の意識を変えてもらいたい」と５番でのアーチ量産を期待する真弓監督の思いを、体現させた。

　「まだまだですよ。バットもコロコロ変えているし。スイングが固まってくるのはオープン戦に入ってからでしょう」。本人は平然としたが、和田打撃コーチが太鼓判を押す。「調整が進むにつれて（打球が）左に行くのは振れている証拠でしょう」。首脳陣の見立ては、心配なし。

　本塁打数を聞かれると「去年（８発）のようなことはない」と言い続けてきた男の言葉に、ウソはなさそうだ。
[ 2009/2/8 8:02 更新 ]
サンケイスポーツ