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ポスト矢野
2009年02月10日 08:05
狩野、岡崎、清水が名乗りも…ポスト矢野いまだ補習
夕刊フジ - 2009/2/9 17:00
昨年の戦力をほとんどそのまま引き継いで戦う真弓阪神。唯一「穴埋め」が急がれるのが、40歳の正捕手、矢野輝弘捕手に続く、第2の捕手だ。昨年までバックアップを務めた野口寿浩捕手(37)が横浜にFA移籍し、「ポスト矢野」争いが熾烈だ。
沖縄・宜野座の1軍キャンプには、捕手では矢野のほかに狩野恵輔捕手(26)、岡崎太一捕手(25)、清水誉捕手(24)が参加。オフにひじを手術した影響から矢野がグラウンドでの練習を自重している間は、若手のアピールのチャンスだ。
真弓明信監督(55)は「岡崎の打撃がよくなってきている。清水も力をつけているし、狩野も初めからよかったしね。紅白戦、オープン戦では1試合にその3人を使う。捕手はまだファームの方にもいる。矢野の控えとして無理して誰か1人と決める気はないです」。生き残り争いは混戦模様だ。
2004年に自由獲得枠で入団した岡崎について「入団から4シーズンは、打撃の低調、送球難などに悩みながら埋もれていた。昨年オフには編成の整理対象にもなりかけていたが、昨秋の宮崎での教育リーグで活躍したことでなんとか残ってみせた」と球団関係者。戦力外の危機を脱したばかりの選手が絡んでくるくらいだから、「ポスト矢野」争いは混とんとして当たり前だ。
「沖縄にいる間にいい投手の球を捕らせてもらっていると、ゲームに入ってから『どうしようか』という不安も減ります。全く1軍の枠に入れなかったが、今年はがんばりますよ」という岡崎の目の色が違う。ただ、捕手の場合は打撃、キャッチング、スローイングが良くとも、リードがダメなら「失格」のらく印を押されてしまう。
打撃の良さを買われていた狩野は昨年のキャンプで岡田前監督から配球面を酷評された揚げ句、木戸バッテリーコーチ(現ヘッドコーチ)から雷を落とされるなど空回り。結局夏まで1軍にお呼びがかからなかった。
そうした中、南信男球団社長は「捕手のポジションは経験がないと話にならない。狩野にしても出してやればやれる選手。多少目をつぶって出場機会を与えないと育たないのではないかな」と危惧する。
1998年に横浜を日本一に導いた権藤博元監督は「今だから言うけど、当時捕手に谷繁(元信、現中日)がいたが、私がベンチから1球1球配球のサインを出し、それを谷繁がコールしていた。メジャーもどちらかというと配球は投手主導。必ずしも捕手ばかりに責任を負わせることはない」と指摘する。
リード面の負担が減った谷繁が「マシンガン打線」の中で機能したのがいい例。矢野の後継候補についても配球面はベンチがカバーし、まず場数を踏ませることを優先するのも一つの手か
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