promise

さりげない、
仕事の上のやりとりに、
すきあらば、
プライベートな音信を
唐突に挟み込もうとするボクに、
キミはもう、嫌悪の情も
身構えるさまも、
見せることなく、

まるで、冗句を耳にしたかのように、
けれど、隙なく、そつなく
笑顔で言葉を返してくる

○曜日でも、いいですか？

精一杯の遠慮のこもる
けれど、確かな約束の言葉を
しっかりと、受け止めて、

ボクはいま、
ふあふあ、している。
こんなに、ちからの抜けた状態で
あれや
これや、
思い悩む、こともなく、
最悪の想像に
思い至らせることもなく、
淡々と、ただ、
嬉々として
あるいは、
幸せをかみ締めて、
その日を待つことができる、なんて・・・。

振り向いてくれる可能性に賭けるほど、
ボクはもう、若くはない
だから、だからこそ、
ボクの、不躾かもしれない眼差しを
感じ取ってくれている、
その確かさだけが、
鼓動となって、
ボクの生を、確かなものに、してくれる
ボクが生きていることを、
証してくれるのだ

それ以上、望むことなんて、ない。

後は、極上の美味が、
瞬く間の時を
なお、愛しいものへと
変えてくれるに違いない