- 名前
- callo
- 性別
- ♂
- 年齢
- 58歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ドキドキさがして ときどき うろうろ・・・
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なんとなく、しあわせなんだ
2008年10月06日 22:19
梅雨のような空模様
時々、横殴りのような激しさを伴い
大川をのぼりくだる船影をかすませる
そのパノラマを目の端に、
行き着く暇もなく、午前中をやりすごし、
ふぅ、とひと息、そば茶をふた口、み口、
休憩室を出て、窓のない廊下を歩いていると、
背後にドアの閉まる音がして、
その後、パタパタと、小さな足音が
ボクの後ろに続く
振り返らなくても、
誰なのか、足音に名前が書いてある。
ボクは少しだけ早足になって、
先に、ドアの前に立ち、
センサーにIDカードをかざす。
P--
と、音がして、
ボクはドアノブに手をかけて、
足音の到着を待っていると、
運動会の幼稚園児のように、ひざを曲げず、
大きく手を前後に振りながら、
姫君は現れる
グリーンのチェックの、たっぷりしたワンピースは
どこか幼子のスモックのようにも見え、
「長靴が似合いそうだね」
何の気をしのばせるわけもなく、
遠い日の自分に向けるように、口にすると
どこか得意げに、あるいは、さも当然、といわんばかりに
「履いて来てますよ」
・・・まったく想定していなかったレスポンスにうろたえる
ロッカーにでも仕舞っているんだろうか?
ふと、何色なんだろう?
と、聞きたくなる。
でも、ヘンタイだな。
キミの長靴、見せてくれない?
・・・なんて
でも、まぁいいや。
ボクは長靴が好きなわけでも、
彼女が長靴を履いたところを
見たいわけでもない
長靴が似合いそうなひとが
こんな梅雨みたいな日に
やっぱり長靴を選んでいた
ただそれだけで、
ちょっとしあわせなき分になれただけなんだな。
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