どんな写真。

どんな写真を撮っていますか？とひとから聞かれると
「風景写真を撮ってます。」
と、ひとには説明するのですが、どうも自分の中では風景を撮っているとは思っていないフシがあります。
では、それは一体何なのか？と考えてみると、まぁ、間違いなく風景だったりするから困ります。

自分自身をその風景の中に見たときに、シャッターを切っている気がしています。
なので、それは決して綺麗な風景であるとか、風光明媚な風景である必要はまったくなくて、例えばその辺に生えている雑草であったり、石ころでも、いいな…と感じたら撮るんです。

あと、野良猫はよく見かけるので、撮るかな。
行く先々でよく猫と出くわします。
もしかしたら自分は、猫と同じような行動をしているのかも知れません。

こないだの夏には、太陽ぎらぎらの光の下で、そこらへんをよく撮りました。
近所です。コンクリートのひびとか空地の草とか。
夏の終わりに蝉の死骸が道端に落ちてますが、それもよく撮ります。
生のはかなさを感じるんです。

いわゆる綺麗な風景も撮ります。山並とか、川とか海とか。
何もないがらんとした風景が好きです。。

あと、都会の雑踏の風景も撮ります。渋谷のスクランブル交差点とか、新宿のビル窓からの眺めとか。
東京のごちゃごちゃとした混沌とした光景なんて、世界中どこにもない風景なので、見ていてたのしいです。
ああいうごちゃごちゃも自分の中の一部なんだと思ってます。

雨や夜、も撮る。
こないだは雷を撮ることにはじめて成功出来て嬉しかったです。
山へ行ったときは、霧と出会うとやはり撮りたくなります。
雪のころ、わざわざ雪国まで出掛けて真っ白な風景を撮ります。
ほとんど先が見えない風景も、そこに自分自身を感じます。そういう生活をしているせいかも知れません。

雲なんかもよく撮ります。
飛行機雲なんて、面白いです。。

あまり撮らないのは人物です。人物の顔はとくに。
具体的すぎて駄目です。自分ではなく、それは明らかに“その人”だから、なのかも知れません。
でも前にここに書いたけど、一度ヌードには挑戦してみたいですね。とくに女性の背中を撮ってみたいです。
あとは手や足…。
セクシャルなイメージはあまり興味なくて、抽象的な感じの部分がいいです。
それもできるだけ薄暗い光のなかがいいです。
モノクロなので。

とにかく自分を取り巻く森羅万象、撮れるものはみんな撮って行きたいと思っています。

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