シロとチビ、犬２匹の家族生活…

シロとチビ、と家族４人。そういう生活が１０年続いた。ウチと言う家族のカタチがそこにあった。小６と小４だった子供達。やがて、荒れた思春期を過ごして。家庭崩壊… 辛うじて家族の絆を保ってくれたのは、犬達だったかもしれない。子供達が言われもなく傷つき、行き場を失った怒りにさいなまれた時。鎮めてくれたのは彼等。子供達との格闘で疲れ果てた母親。癒してくれたのも彼等。
子供達が、暴力や非行にあけくれる時期にも、命や友情を大切にする少年であったことは事実。自分達の弟妹のような犬達を育んでいく家庭の環境。その環境が、子供達の根底に失われなかった優しさをも育んでくれたのかな… シロとチビにひたすら感謝…
回り道をして、迷い込んだ迷い道から脱け出せないままの子供達。まがりなりにも成人して、先の見えない未来に向けて悪戦苦闘している子供達。彼等が戻るウチには、待っている犬達がいる。それは、とてもかけがえのないことで…
気づいたのは、シロ１３才の春。なんか最近、シロの引きが弱いけど。大丈夫かな？妻に。そうかしら？そうでもないわよ。子供達は、フリーターだけど都内で働き始めていた。２匹の散歩は、自分と妻が交代で…